「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

有害物質越えの豊洲市場は「伏魔殿」 ?!

2017-01-15 07:10:11 | 2012・1・1
豊洲市場で都が実施した地下水モニターリングの”最終”調査が昨日公表されたが、有害物質のベンゼンが、なんと79倍、今まで未検出だったシアン、ヒ素まで基準を超えていたという。全く、この問題には素人の都民の一人だがショックである。小池知事は事あるごとに”安全性の確認”が豊洲への市場移転の条件といっているだけに、この”想定外のこの数値”では知事の判断にも影響してこようが、僕は予定通りの工程で春にはアセスメントを済ませるべきだと思う。

都の豊洲市場地下水のモニターリングは2014年調査を開始して以来、今回で9回目だが、7回目までは基準値を超えたことはなかった、それが前回(昨年9月)の調査で最大1.4倍のベンゼンと11.9倍のヒ素が1か所で検出された。それが今回、有害物質が急激に上昇した。その理由につては明らかにされていないが、今回、調査に当たった民間機関は、豊洲の採水は初めてのこと。前回までと方法が異なったのであろうか。そんなことは、まずありえないと思うのだが、専門家会議の一員は次回からは複数の機関に立ち会わせるという。

東京都の地下水安全基準は、毎日2リットルの水を飲み続けることを前提に設定されている(読売新聞)そうだ、この基準からゆけば、恐らく豊洲の地下水を飲料水にしても安全なように感じる。豊洲市場では地下水を何に使用するのであろうか。元々今回の騒ぎは一部建物に盛土がしておらず、地下水が溜まっていたことから始まっている。市場は食に直接関係がある場所だけに慎重には慎重で事に当たって貰いたいが、そんなことはまず、ありえないと思うが”政争”の具に利用されては困る。豊洲は伏魔殿ではない。予定通り専門家会議は、4月までに報告書をまとめ、環境影響評価(アセスメント)を受けるべきである。