「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”政治ごっこ”していて大丈夫なのか 千代田区長選挙

2017-01-31 06:51:29 | 2012・1・1
東京のど真ん中とはいえ、23行施区の一つにすぎない千代田区長選挙が、まるで国政選挙並みの大騒ぎだ。”小池VS自民党”(読売新聞)の構図で、現職の石川雅巳候補(75)には小池百合子知事の「都民ファースト」が全面支援し、一方の与謝野信候補(41)は自民党の推薦を受け、石原伸晃経済担当相ら閣僚が応援している。昨年の都知事選の際の小池知事対自民党都議団との対立のしこりをそのまま引きずったような代理戦争だ。
  
都政にとって今、最大の課題の一つは豊洲市場移転問題だが、その指針となる地下水のモニターリング再調査が昨日から始まった。3月までにはデーターが公表され、その結果によっては夏までに移転の可否の最終的な結論が出るようである。夏がいつなのか、はっきりしないが、7月2日には都会議員選挙が行われ、選挙で豊洲市場移転の可否が焦点になることは間違いない  

豊洲市場への移転が最終的に都議会で可決されたのは5年前の2012年3月である。石原慎太郎知事の最後の年だが、当時の僕のブログを読み返してみたら、石原知事は、そのころ、「国民新党」の亀井静香代表や「立ち上がれ日本」の平沼赳夫代表と組んんで新党づくりに奔走していた。民主党政権が迷走続けていた時代である。

千代田区長選挙のメディアの報道ぶりは異常である。”小池vs自民党”のシナリオは面白いが、豊洲問題の直接な解決にはならない。地域の区長選挙である。もっと地に足がついた選挙であって欲しい。”政治ごっこ”は、もう沢山である。