「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

首都圏のサカナ高と北海道の不漁

2017-01-24 04:53:00 | 2012・1・1
東京首都圏の野菜高は年が明けても一向におさまらない。老妻の毎日の日課は今、二紙とっている新聞の折り込み広告を見比べて一円でも安いのを買いに行くことだ。今朝のチラシには58円均一でキュウリ、長ネギ、長ナス各一本とあった。安いのか高いのか僕には判らないが、昔は野菜をこんなセコイ一本売りなどしなかった。野菜高は、昨年秋の気候不順による品不足によるものと聞いていたが,いつまで続くのだろうか。

高くなったのは野菜だけではない。サカナの値段も上がってきている。このところの寒さで夕食には鍋料理にでもしようと、老妻に新聞チラシから選んで貰い、駅前のスーパーへ出かけたが、どれも予算をオーバーして買えない。結局、ケチな僕は二切れパックに入った「塩銀鮭甘口」を買い求めた(写真)が、チリ産の「養殖」のラベルが貼ってあり、外国産嫌いの家族から叱られた。

40年前札幌に在勤中、仲人をした後輩から”北海道では海水温上昇でサケ、サンマ、イカなどが昨年は記録的な不漁でした”と付記された年賀状をもらった。あまり気にも留めてもいなかったのだが、ネットの北海道新聞を見ると、道内産の昨年度漁獲高は前年度に比べて29.4パーセント減、平成になって以来最低の漁獲高とあった。また、別のネット情報では函館の特産品するめイカが不漁から値段が10年前の3倍に跳ね上がっているそうだ。

野菜と違ってサカナは毎日食べるものではないが、これでは都会の貧乏人の口には北海道産の新鮮なサカナは入りにくくなった。トランプのお蔭?でTPPはすっとんだが、改めて日本の食糧自給率について考えさせられる問題だ。