「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

水泳の新記録続出と80年前の記録との比較

2017-01-30 06:08:19 | 2012・1・1
昨日、東京辰巳水泳場で行われた都水泳選手権大会の200M平泳決勝で渡辺一平選手(19)が2分6秒67の世界記録で優勝した。前日にも女子200M自由形で池江瑠花選手(17)が1分56秒32の日本記録を出している。1月末の大寒の季節、昔は水泳競技など想像もできなかったが、二人の記録もこれまた昔では想像もできなかったものだ、。

手元に亡父が残した80年前、昭和12年の当用日記があり、その末欄に各種の記録が載っている。早速、僕はそのことを想いい出し、当時の水泳の世界記録と日本記録を調べてみたら、200M平泳はフランスのカルトン選手の2分39秒6で、日本記録は小池禮二選手の2分41秒6。また、女子200M自由形の日本記録は小島一枝さんの2分42秒で、どちらも今回の記録より30秒以上も遅い。多分、この記録は今なら学童記録かも知れない。

新記録は選手の日頃の練習によるものだが、80年前に比べて日本人の体格が抜群に良くなっているのも記録更新の要因だ。渡辺一平選手は身長が1M90以上、池江瑠花選手も1M70を超す立派な身体をしている。80年前の日本人は軍歌にもあるように”五尺(1M51)の命ひっさげて”工場に徴用された。

同じ当用日記の資料欄に「健康體計数」が載っているが、脈拍は50歳までで、それ以上は”老年者”として40-60。また血圧は80-84歳まで(148-72)で、それ以上の記載はない。人生50歳だった時の記録である。安倍総理の言葉を拝借すれば、今後80年先の日本は、どうなっているのだろうか。