「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

看板倒れ 記録がない三横綱そろって初日からの欠場

2017-09-09 05:44:41 | 2012・1・1
大相撲9月場所が10日から始まるが、四横綱(白鵬、日馬富士、稀勢の里、鶴竜)のうち日馬富士を除く三横綱が初日から欠場する。昭和33年、年6場所になってからは、むろん初めて。明治まで遡ってみてもない。およそ百年前の大正7年5月場所,1場所10日時代、4横綱(鳳,西ノ海、大錦、栃木山)のうち、優勝した栃木山を除き、2横綱が初日から休場、1横綱が1敗8休みという記録があるが、それ以来の異様な場所だ。

大相撲は最近、人気が出て、ここ数場所は大入り満員、札止めの場所が続いている。9月場所もすでに前売券は全部売り切れだという。双葉山69連勝地代からのオールドファンの僕にとってはご同慶の至りだが、なんとはなく、4横綱の看板に偽りありのような感がないでもない。横綱は休場しても成績に関係なし、の不文律に胡坐をかいているのではないか。

9月場所の優勝争いは、番付け上は独り横綱の日馬富士に三大関(高安、照の富士、豪栄道)が絡むことになるが、大関陣は高安を除き、二大関が先場所負け越し、今場所がカド番で期待できない、むしろ三横綱の欠場で、負け越しを免れると、ホッとしているのかもしれない。僅かに期待が持てるのは、関脇御嶽海と幕内上位の北勝富士、貴景勝,阿武咲、宇良などの若手力士の活躍だ、四横綱といっても4人ともすでに30歳代長くは活躍は出来ない。とくに鶴竜は、今年になってから5場所のうち4場所も休場している。なんのための「横綱審議会」なのだろうか。