「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自己保身 見苦しい前原カチカチ丸の最期

2017-09-29 06:10:08 | 2012・1・1
民進党の前原誠司代表が昨日の同党議員総会で小池百合子都知事の新党「希望の党」への事実上の合流を提案全会一致で了承された。政治の世界は一寸先は闇だというが、合流といっても誰がみても解党である。9月の初め代表に選出されたばかりの前原氏である。その前原氏が”名を捨て実を取る”-として”解党”宣言、自分は無所属で選挙に出るという。指揮官の敵前逃亡もいいところだ。

民進党は前原氏が代表に選ばれた後も、幹事長候補の女性の不倫問題もあって支持率は一向に上がらず、逆に離党者が続出、いつ沈んでもおかしくない”ドロ船”化していたが、まさかこんな形で一か月もたたずに沈没するとは思ってもいなかった。政局はまだ流動的だが、”覆水盆にかえられず”民進党の復活はあり得ないだろう。

不謹慎だが、僕は”ドロ舟”からの連想で「カチカチ山」の昔の民話を読み直してみた。「カチカチ山」は大きく分けてみ三つからなっているが、どれも老婆を殺した悪者のタヌキが、その殺人の敵役、ウサギによって復讐されるという筋である。一つはタヌキがウサギの策略で”ドロ船”に乗せられ、カチカチと火打ち石で舟の上の柴に火をつけられ殺されるというもの。もう一つは、ウサギが策略から、大きな”ドロ舟”と小さな木船を用意してタヌキをおびき出したが、慾の深いタヌキは”ドロ船”選んだが、結局、ウサギに舟の櫓によって殺されたという筋。

あえて民進カチカチ丸劇で誰がタヌキで誰がウサギといわないが、何か示唆に富んでいて面白い。2006年、当時民主党の幹事長だった前原氏がニセメール事件を起こし辞任したが、その時、師と仰ぐ渡部恒三氏から”人を見る目がない”たしらめられているが、今度は大丈夫なのだろか、いいずれにせよ、いみじくも民進党大島敦幹事長が言っているが、すべて”自己保身”から始まってり見苦しい。