「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

県民性を知らず選対を誤った沖縄県知事選挙

2018-10-02 05:27:22 | 2012・1・1
辺野古基地反対の翁長雄志知事の急死を受けて行われた沖縄県知事選挙で、翁長知事の遺志を受け継いだ玉城デニー氏(58)が自公与党の圧倒的支援を受けた佐喜間淳氏(54)を破り、8万票の差をつけて当選した。安倍総理の総裁連続三期当選後初の大型選挙として注目されたが惨敗で、一部には今後の安倍政権運営にも影響してくるかもしれないという声もあるが-。

僕は結論からいって影響はないと思う。敗北の原因は選対の失敗である。素人の僕が見てもあまりにも「沖縄」しらずであった。選挙期間中、政府与党は東京から菅義偉官房長官や人気の小泉進次郎筆頭副幹事長、小池百合子都知事まで応援にかけつけたが、やはり沖縄"ナショナリズム”と玉城デニー氏のタレントしての知名度には勝てなかった。かえって逆効果ではなかったか。

勝利した玉城デ二ー氏が支援者と一緒にカチャシーの歓喜の踊りをしていた。菅官房長官にはできない。多分小泉筆頭副幹事長でもできまい。県民性である。年間所得300万円やプロ野球球団の沖縄誘致ではない。選挙期間中、安室奈美恵、新垣結衣が佐喜間氏支持を表明、無料コンアートを開催していたら結果は逆転していたかもしれたない。安倍政権色の強い日テレ系列のテレビ局が沖縄にはなく、朝日新聞と論調が近い県紙が二つだけというのも佐喜間氏敗北の原因かもしれない。

沖縄知事選挙の敗北は沖縄を知らない選対の誤り。安倍政権の今後の運営には問題はない。