「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

渋谷のハロウィン節度が必要だ

2018-10-29 05:31:02 | 2012・1・1
今年は、ハロウィンの祝日がウィークデイの水曜日に当たるため、最近年中行事化してきた東京渋谷の「ハロウィン」の催しは週末の夜から繰り上げられて行われた。ネットの動画でこれを見たが、コスプレなどで仮装した若い男女の数は、年々増え、参加できない80老には羨ましき限りだが、一方、いくらお祭りでも、やりすぎ、節度が欲しいと思う。

戦前からの渋谷を知っている。昔はハチ公が駅前で主人を待っていたような田舎駅で、せいぜい、日曜日には青山の兵舎の兵隊さんで賑わいをみせる程度の町だった。戦後も焼け跡に焼け残った東急のビルだけが目立ち、駅前には都電が走っていた。もちろん、今や国際的な名所になっているスクランブル交差点は小さな四つ角の信号に過ぎなかった。一方、僕ら世代にとっては駅前広場は、火炎瓶が飛び交う町の記憶がである。昭和46年11月の「暴動」では中核派がをを交番に火炎瓶を投げ込み機動隊員一人が死亡している。戦後すぐの昭和27年のサンフランシスコ条約反対デモの集会でも日本共産党の指導する全学連が火炎瓶を投げている現場を僕は目撃している。

1964年の東京五輪後、NHKが渋谷に移転してきた直後から町は若者の町に変容を続けており、かって”おじさんたち”が安焼酎を飲み焼き鳥を食べていた屋台は姿を消した。かわってファッション.ビルが林立し始めてきた。渋谷は「ハロウィン」のコスプレの似合う町である。動画を見たら軽自動車が若者たちによってひっくり返されている。やはり節度が必要である。警察の取り締まりが強くなれば、お祭りも魅力がなくある。