「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

米寿の同期会 インターネットと長寿との関係 

2018-10-24 05:34:44 | 2012・1・1
75年前の昭和18年4月、中学(旧制)の校門を一緒にこぐった同期会に昨日参加した。入学時には180人いた学友も連絡がつき参加したのは7人、多いのか少ないのかー。でも、集まった”7人の侍”は米寿(80歳)を迎えたにも関わらず、みな元気だ。

僕らの学年は、戦争の旗色が悪くなり始めた年に入学、3年時の20年8月敗戦、戦後の23年、一部は旧制中学5年で卒業、一部は翌24年新制高校第一期生として卒業している。戦争中は2年の3学期から学業を捨て、軍需工場へ学徒動員され、東京の空襲で工場や学校が焼けると家を離れ、千葉県の利根川運河の拡幅工事や鉄道の線路工夫の仕事に従事したりした。7人のうち4人までが城南の空襲で自宅まで消失している。

7人は元気だといっても3人までが杖の世話になっており、一人は隔日に病院で人口透析を受けるなど、みな病院通いをしている。しかし、みな頭はしっかりしていて認知症はいない。日本人の男性平均寿命は81.84歳、健康寿命は一番長生きの山梨県でも73.2歳に過ぎない。僕らはとっくに平均寿命も健康寿命もクリア―している。何か共通の原因があるのだろうか,考えてみた。

偶然かも知れないが、7人中6人までが、パソコン、スマホなどのインターネットを利用していた。総務省の統計によると、80歳以上のネット利用者は20.2%にすぎない。それから見ると、僕らの7人中6人は高率だ。長寿とインターネットとの間に相関関係があるのかもしれない。同期会に参加出来なかった仲間のうちには、認知症も出てきたようだが、パソコンもスマホも持っていない者が多い。