「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

働き盛り 第4次安倍改造内閣

2018-10-03 06:18:12 | 2012・1・1
第4次安倍晋三改造が昨夜認証式を終えて船出した。閣僚名簿を見ると、初入閣が12名と安倍政権最多だそうだが、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官など基幹閣僚の留任のためか何か今一つ新鮮さには欠ける。しかし、安倍総理を除く19人の閣僚のうち、70歳代は麻生副総理の78歳と原田義昭環境大臣の74歳の二人だけ。逆に50歳代は、最も若い柴山昌彦文科相の52歳を初め5人もいる。柴山大臣は昭和40年生まれである。

安倍総理をいれて20人の閣僚のうち60歳代が半数を超えて13名、全体の平均年齢は63歳だという。80歳代後半の僕からみると、随分若返った印象だが、過去歴代の内閣に比べて、必ずしもそうではない。第1次安倍内閣(2006年)の平均年齢は60.4歳で、40歳代の閣僚もいた。安倍総理は年々進む少子高齢化に対して、全世代型社会保障改革を3年で断行すると言っている。

新内閣閣僚の平均年齢63歳に対して、一般社会では60歳定年の企業が79%、65歳定年16%に過ぎない(厚労省平成29年度資料。閣僚の平均年齢63歳とは開きがある。かって人生50歳時代には60歳といえば、お年寄りだったが、今や働き盛りの年代である。しかし、私事で恐縮だが、安倍総理が生れた昭和29年9月、洞爺丸事故の起きた時には、僕は社会部の駆け出し記者として犠牲者の顔写真集めに奔走していた。吉田茂内閣にかわって、鳩山一郎内閣が誕生したのも、この年であった。