「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

無用の長物化してきた固定電話

2018-10-13 05:32:49 | 2012・1・1
ここ数年、お付き合いのない旧友の何人かにヘボ用があり、ご機嫌方々電話した。同年配の世代は携帯やPCを持たず不便である。80歳代後半になると、最近の消息が判らず不安だが、案の定、留守番電話が多く、こちらから用件を吹き込んでも、応答の返事が返ってこない。この世の人かどうかも不明だ。

最近、あまり固定電話は使用されなくなったのであろうか。調べてみたら総務省の調べでは、固定電話の契約者は71%、20歳世代ではなんと5.2%に過ぎない。逆に携帯、PHS,BWAの契約者は181%と、一人で2台を持つ時代なのだ。知人の中には”オレオレ詐欺”防止に警察から器具を借りたり、撃退用器具つきの受話器を買ったりしている。固定電話は”無用の長物"化してきたのだ。

携帯電話事業に参入する事業者が増え、これに伴って料金も引き下げされる。そうなれば、ますます固定電話は使われなくなる。わが家に電話が通じたのは、前回の東京五輪の頃であった。架設料が高く安サラリーマンでは、高嶺の花、なかなか契約できなかった。携帯電話が一般化したのもこの20年ぐらいではないだろうか。

今は違う。便利な時代だ。大学生の孫でもスマホを持っている。逆に僕ら老夫婦は、契約料をけちって携帯電話さえ持っていない。僕らにとって、固定電話は”無用の長物”ではない、”オレオレ詐欺”の標的になるかもしれないが、”認知症”防止の訓練器具であるかもしれない。