「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

膝の痛みとの我が10年の闘争の記

2019-09-03 05:52:43 | Weblog

”膝の痛みは認知症も 国民病早めの診断を”という見出しで産経新聞(9月27日付首都圏版生活面)が変形性膝関節症(膝OA)の記事を載せていた。40歳以上の日本人の約三分の一、推定2500万人が膝OAといからまさに国民病であり、この病が引き金で認知症にもなりかねないというからゆゆしき問題である。

認知症かどうかは別として、僕のこの10年ほどは膝OAの痛みとの闘いであった。僕が左膝に違和感を感じて近所の整形外科医医の診断を受けたのは2009年、10年ほど前、78歳の時だ。医者の診断は半月板摩耗からくるものだった。当時あまり知識のなかった僕は冗談交じりに、スポーツ選手にありがちな損傷と勘違いし”名誉の負傷”などとブログに書いたりしていた。それでも医者の指示に従って電気療法を受けたり、マッサージを施術を受けた。しかし、痛みは治療を受けた直後は良いが一向に良くならない。2011年には、スポーツクラブへ通い水中歩行をしたりしたが、その場限りの療法であった。

結局、2013年、82歳の時。家人の勧告で近所の総合病院で診断を受け、入院して人工置換手術を勧められた。80歳を越えた高齢であり手術にはためらいもあったが、思い切って1か月入院入院した。昨年まで、手術後の事後経過の診断を受けていたが、5年間の経過問題がないので今は通院していない。痛みもなく、自分の足で歩行しているが、先月から週に一回、介護施設でリハビリを受けることにした。

自分の10年間の体験では、産経新聞の記事でも紹介しているが、膝OA患者の41.5%が”そのうち痛みは治まるだろう”と思い専門医の診断を受けていないことだ。考えてみれば、摩耗した骨が復活するわけはない。膝が痛ければどうしてお閉じこもりがちになり、認知症の引き金にもなる、早い時期での専門医の診断をお勧めする。