「人生100年時代」控えて、有識者と関係閣僚16人で構成される”全世代型社会保障会議”の初会合が先日あった。来年6月までに結論をだすという。”全世代”というから、メンバーの中には75歳を越える後期高齢者も入っていると思うが、老人に対して蔑視や偏見の多い麻生太郎副総理兼財務相が一員なのは心配だ。
麻生大臣は総理だった10年前の7月、”年寄りは働くしか能力はない”と失言している。当時は麻生総理も指摘しているように65歳以上で介護を必要としない老人が8割もいた。総理は老人にも職を与え”納税者”にすれば一石二鳥だという持論だ。総理の考えは正しいが、老人といっても心身に相違がある。それを”働くしか能力がない”80歳過ぎて何をするのだ”と口を滑らしている。
麻生大臣は独特の年寄り論を持っているようだ。2016年6月19日の小ブログは”年寄りはいつまで生きるのか”という表題で、麻生大臣が小樽での集会で”90歳を過ぎた老人がまだ老後を心配している”とか”末期終末治療に政府の高額な費用を使うべきではない”と暴論したと批判している。
”全世代型であるから、麻生大臣をはじめ各世代から参加者があるが麻生大臣が後期高齢者の意見の代表ととらられては困る。麻生大臣のような老人蔑視偏見な意見が本筋ととられれでば、「人生100年」時代はますます生きにくくなる。