台風15号による千葉県の災害被害は甚大で、発生から1週間たったの東京首都圏のNHK(第一)テレビは、依然として被害地の停電、断水などの「生活情報」を繰り返しテロップで流していが、やっと災害支援ボランティアの受け入れを開始した。時間があっても身体がついて行けない老人である。ご苦労さま。
日本のボランティアの始まりは1995年1月の関西淡路大震災だといわれているが、2011年の東北大震災の時の活躍も記憶に新しい、しかし、それ以前にもボランティアという言葉こそなかったが、災害支援の勤労奉仕はあった。1945年10月、東京の中学3年生だった僕らは空襲で焼け野原になった京浜国道の路肩で1か月勤労奉仕をした。戦争中は軍需工場へ勤労動員され、敗戦でやっと学園に戻ったばかりであった。
勤労奉仕という概念は戦前から日本の社会にあった、皇居外苑の松林も皇紀二千六百年(昭和15年)記念事業として市民が植樹、僕らの中学の先輩たちも奉仕に参加した。しかし、最近のボランテイア活動は、個人の意思での参加である。この点が戦前からの勤労奉仕と違う。しかし、個人参加のボランテイア では限界がある。大災害が起きては困るが、やはり、ボランテイアがいらない社会体制が必要だ。