「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”上総堀り“”井戸発祥の地君津市の給水

2019-09-21 04:57:45 | 2012・1・1
台風15号による災害は発生から10日余り経過したのに復興への足取りは遅い。千葉県内では、依然として4500戸近くが停電、断水も続き生活のホットラインが奪われたままだ。こんなに長く災害が後を引くのは僕の記憶にはない。

先日(9月13日〉小ブログは”生活インフラの見直し”と題して一文を書いたところ、コメンテーターターのLordyupaさんから貴重なご意見を頂いた。Lordyupaさんは、ご意見の中で、送電線の風力に耐える設計基準の見直しとか上下水道菅の口径の再検討などを例として提案、同時に非常時に備え昔ながらの井戸水にも目を向けるべきだ提案した。

このご提案から僕は君津市が”上総堀り”井戸の発祥地であるのを思い起した。”上総堀り”は江戸時代から上総(君津の旧名)に伝わる掘り抜き井戸で、僅かな人力と簡単な器具で掘削できるので明治時代に全国的に広まった。水道の普及で一時忘れられていたが、最近途上国の井戸掘り技法に適しているとして見直されてきた。

君津市は水が自噴するほど恵まれている地だが、台風15号により配水や浄水施設が破壊されており、停電が終わっても住民への生活用水は完全には行き届かないとのこと。テレビの生活情報テロップでは、相変わらず君津市だけが給水場所や乳児用液体ミルクの配布場所を流している。被災地も災害の規模、内容によって救済の度を変えてもよいのではないか。