昨日、老妻の付き添いでバスで二停留所先の大型スーパの七階にある格安理髪店に出かけてきた。昨年までは駅前の髭剃り洗髪つき4100円の馴染みの床屋さんのお世話になっていたが、ほとんど調髪する余地もない昨今である。ただ髪をバリカンで刈るだけでも格安店の老人割引1050円は魅力である。おしゃれ心が失せた老人だが、長く延びた白髪はうっとうしいし見る目にも不潔だ。
その僕がまだ若かかった1950年-60年代には、男の髪型としてGIカット、リーゼント、慎太郎刈りが流行した。GIカットとは占領軍として来日したGI(米国兵)のショートカットで、スポ―ティな感じが受けた。リーゼントは多分当時のロンドの真似なのだろう。長髪の後ろ毛を両側ピタリと撫でつけたのが特徴であった。「柳屋」のポマードと「丹頂」のチックがとぶように売れたものだ。慎太族刈りは、ご存知”太陽族”芥川賞作家の当時のスポーティな髪型。
石原慎太郎氏も小池百合子都知事への”中年女の厚化粧”発言以来、女性から嫌われ、マスコミの露出度が少なくなってきたが、たまにテレビの画面で見かける石原氏は86歳にしては髪も若々しい。過ぎさりし青春の日が懐かしい。老人用に第二の晋太郎刈りを考案されてはいかが。地毛では出来ないが、カツラなら真似ができる。馬鹿馬鹿しい閑話一席です。