第四次阿倍晋三再改造内閣が昨日スタートした。全閣僚17人のうち13人が新閣僚というちから大改造だが、その割に新鮮味に欠けるのは、総理の補佐官や官房副長官っ経験者が多いからだろう。短期政権だった第一次(2006年9月ー07年8月)の時は政治経験の浅い友人を官房長官にすえたりして、野党から”お友達”とそしられ閣僚人事で失敗した。今回も野党は”お仲間”内閣と批判しているがどうだろうか。
阿倍総理の総理として通算任期はこの8月、大叔父の戦後の記録だった佐藤栄作の2798日を抜き、11月には憲政史上最長の桂太郎の記録を抜き去るが、その佐藤栄佐は、総理在任中100人以上の大臣を任命しているが、特筆すべきは、そのうち田中角栄、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、三木武夫、宮沢喜一と7人も後年の総理を輩出していいることだ。
組閣後の記者会見安倍総理は新内閣のスローガンとして安定と挑戦をあげていた。麻生太郎副総理と菅義偉官房長官二人の不動の軸に、将来をみすえた実力派の閣僚布陣が僕には伺える。確かに安定した内閣である、この中から将来、誰が次の日本の指導者になるのであろうか。
しかし今の安倍長期政権をみると安定の上に胡坐をかいている心配がある。総理の記者会見を伝える首都圏のテレビの画面には、3日前の台風15号の影響で停電が続く千葉県の市町村での飲料水の配布、バッテリーの充電情報がたえずテロップで流れている。完全復旧までは明日までかかるという。やはり、どこかに安定からくる弛み、緩みがあるのでは。
都市部でこんなに長期に広範囲にわたって停電が続くのは国家災害である。どかに長期政権による緩み、弛みが出てきているのではないだろうか。