「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

阿倍総理の8年来のUAEへの想い 僕の58年前の郷愁

2020-01-14 07:16:05 | 2012・1・1
中東諸国歴訪中の安倍晋三総理が13日、無事成功裏に最初の訪問国サウジアラビアの訪問を終え、第二の訪問国、UAE(アラブ首長国連邦)の首都、アブダビで同国の指導者ムハマド皇太子らとの会談に入った。安倍総理のUAE訪問は2018年4月についで2度目だが、1962年以来のUAEオブザーバーの僕は、8年前、東京で開かれた同国開国40周年パーテイに当時野にあった安倍総理が福田康夫(UAE議員連盟会長)元総理と二人して参加、祝辞を述べていたのを想い出す。民主党の内閣当時だったが、野田佳彦総理をはじめ玄葉光一郎外相も顔を出さず、政府関係者の祝辞がなかったのも印象的だった。

UAEはアラビア半島のペルシャ湾に面する7首長国で構成される小国だ。近年その一つドバイが世界的な観光地として売り出しているが、首都は石油産出量が一番多いアブダビで、政府機能もここにある。半世紀以上前の1962年、僕は新聞社の移動特派員としてドバイなど3首長国を訪れているが当時、この地は砂漠の中の”秘境〟の地、写真のようであった。(1962年ドバイ)
12年前の2008年11月、僕は62年の取材のさい同行のカメラマンが撮った写真が奇縁になってドバイ首長の一族のエミレーツ航空会長のアハマッド殿下の招待でUAEを再訪した。この時の記を小ブログ(11月23日ー28日)に「ドバイにて」で連載しているが、まさに”今浦島”であった。写真はその時のもの

58年前、僕はドバイからプロペラ機でカタールへ向かう途中、給油のため砂漠の中のアブダビ飛行場に降り立ったが、管制塔しかなく夜間の離着陸は出来なかったが、今やドバイに劣らぬほど超高層ビルが林立、日本人学校まであるそうだ。わが国の原油などエネルギー源の四分の一はこの国に依存している。安倍総理が野にあっても8年年前、建国40年パーテイに顔を出した政治家としての見識に頭を下げる。