「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「フレイル」(老衰」 高齢者蔑視用語ではないか。

2020-01-20 06:19:33 | 2012・1・1
産経新聞(1月19日付首都圏版)に東京都が介護フレイル予防を啓発するためウェブサイトを開設、PR動画を作成したという記事があった。早速付記してあったhttp://で開こうとしたが、老人には字が細かすぎてサイトに到達できない。

フレイルとは一般にはあまり耳馴じまないが、医学用語で英語のFrailtyからきている。手元の英和辞典によれば、”よわさ””もろさ””はかなさ””意志薄弱”とあまり良い意味ではない。日本では、その略語Frailが日本老人医学会によって2014年認定された専門用語で”健康な状態と要介護状態との中間に位置し身体的機能と認知機能の低下した老人をさすらしい。

要介護2の認定を受け、身障者4級(膝の人工関節)の僕はまさにフレイルのお仲間だが、周囲からフレイル呼ばわりされたくはない。フレイルといわれると”老いぼれ”と馬鹿にされたみたいだ。 物忘れがひどくなり、たしかに認知機能も低下してきたが、老人はいつまでも自身に誇り持っているものだ。

戦前の修身教育で”長幼序あり”の社会構造の中で育った世代にはフレイルは蔑視用語で、啓発なんておこがましい。