「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安全電源確保できるのか 伊方原発運転停止仮処分

2020-01-19 06:56:38 | 2012・1・1
四国電力伊方原発(愛媛県)3号機の運転停止を求めて50キロ離れた山口県の住民3人が起こしていた訴訟について広島高裁(森一岳裁判長)は停止の仮処分を決定した。四国電力の地震や火山リスクに対する評価や調査は不十分、安全だとする原子力規制委員会の判断は誤りだとするものだ。

国のエネルギー政策は原子力発電を安定電源と位置づけ、2011年の福島原発事故以後9基の原発が再稼働した。しかし、このうち4基は年内にテロ対策の対応の遅れから運転停止となる。さらに別の原発も定期検査に入り今年後半には最悪の場合、2基だけの運転になる。石炭火力への依存度が深まる一方、国全体の経済にも影響してくる。

20年近く前、JICA(国際協力機構)の研修事業で、外国人研修員を案内して伊方原発を見学した。佐多岬の先端の風光明媚な場所に位置し,観光には”もったいない”と思ったが、福島原発のような地震による事故が起きるとは想像もしていなかった。四国電力も自信に満ちて安全性を説明していた。今回も四国電力は国の厳しい原子力規制委員会の査定をパスしている。

伊方原発停止を求める別の訴訟では数万年前爆発した阿蘇火山カルデラが再爆発して、その火砕流が海を渡って伊方原発にも押し寄せるという推理もあるそうだ。素人の僕が見ても噴飯ものだ。誰でもできれば、脱原発を望んでいるが、、こういった”ためにするような”裁判官は、何とかならないだろうか。