「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"怖いのは自粛より無気力”だった3.11大震災の直後

2020-03-11 07:46:01 | 2012・1・1
三寒四温。春の足音が一歩一歩近づいてきた。しかも今年はそのスピードが速そうだ。買い物帰りの老妻の報告ではわが家の近くの呑川遊歩道の桜並木は早くも蕾がうっすらと色づき始めてきた。「コロナ.ウィルズ」騒ぎで蟄居の僕は今日も介護施設のリハビリ遠慮することにした。専門家会議のアドバイスでは19日まですべて自粛したほうがよいとのこと。年寄りはあまりウロチョロしないほうがよい。

東日本大震災から早くも9年である。中学の卒業記念で東京ディズ二ーランドへ行き地震で帰宅できなくなった孫はもう社会人である。蟄居老人は当時を思い出しながらその頃の小ブログを読み返してみたら「怖いのは自粛より無気力」(3月31日)というのがった。スーパーへ買い物へ出かけたらヨーグルトが店先から消えていたこと。桜が満開なのに花見客が自粛ムードからか例年に比べて少ないといった世相感だ。

今思い出してみると、当時の自粛ムードは政府の呼びかけではなかった。政府(民主党政権)は動転していて原発事故の対応に追われ津波の救済も後手後手であった気がする。首都圏では、計画停電をうたいながら無計画で、無政府状態に落としいれた。国会では朝鮮人学校の無償化問題などを審議していた。

専門家会議の報告では「コロナ.ウィルス」の拡散は国民の自粛協力もあって、どうやら集団感染は抑え込まれている感じだ。9年前の大震災直後を思い起こし政治の大切さを改めて知った。舵取りをよろしくお願いしたい。