東京ではこの週末、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため小池百合子都知事の呼びかけで首都圏での外出、移動の自粛が行われ折角の花見シーズンなのに人出はまばらだ。そんな中で昨日の東京1日の感染者数が発表されたが63人と記録更新である。これを受けた形で政府の対策本部の初会合が開かれ「基本的対処方針」が決まったが、安倍晋三総理は”今の時期は「緊急事態宣言」を出す段階ではない。ぎりぎり持ちこたえている”と情勢分析し”長期戦も覚悟する必要がある”と述べた。
一日一日の感染者数の上下に”一喜一憂”しているわけではないし、むろん「非情事態宣言」を期待しているわけではないが、僕ら90歳に近い持病持ちの高齢者が気になるのは続発しかけ始めてきた各地の医療介護施設での院内感染によるクラスター(集団感染)だ。63人と記録更新した東京の感染者数のうち29人までが台東区の総合病院の関係者であった。千葉県東庄町の障害者施設でも入所者26人と職員32人、合計58人がクラスター感染している。
医療介護施設のクラスターは、持病持ちの高齢者にとって一番心配だ。感染すると重症化しやすく致死率も高いという。年寄りは不要不急の外出はしなければよいのだが、老人にとって病院通いやデイサースは不要ではない。どうだろうか。政府が呼びかけて全国の医療介護施設に対してクラスタ―防止の注意宣言を改めて呼びかけてはどうだろうか。