
加齢と共に頭の中は”行く末”よりは”来し方”の方が多くなってくる。北朝鮮がまたぞろ短距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。世界中が新型コロナ.ミサイルの感染拡大に"恐々”としているのに、ミサイル坊やは何を考えているのだろうかと思い来し方の戦争中花見の季節の頃、何をしていたのか想起してみたが、全く記憶がない。
ネットを検索したら作家の坂口安吾が敗戦の年の花見時上野の山に花見した時の随筆を残していた。「緋毛氈、出店もない。桜の花の野っ原をピュピユっと風が吹いて行く」。亡父の4月1日の日記には”疎開方づけをしていたら戸外はいいつの間にか梅桃桜が満開になっていた。3日の日記には、便所の汲み取り作業をするとあった。花見どころではなかった。写真は近くの桜の老木の根元に咲いた一輪。