i麻生太郎副総理兼財務相が国会答弁で五輪は1940年の”幻の”東京五輪やアフガン問題で政治問題化しボイコット国が続出した1980年のモスクワ五輪を例にあげ40年ごと”呪わしい”年に開催がやってくると述べた。もともと失言や逸話の多い大臣だが、開催か延期か世界が注目しているとき、副総理の立場の方が延期を示唆するような発言をされては困る。
昨日ギリシャからのテレビ中継で五輪聖火のわが国へ引き渡し式を見たが、広い会場は無観客で、まさに閑古鳥が鳴く寂しさ、20日付の産経新聞(首都圏版)を見たらこれまた、二面に小さく”異例な聖火引き渡し式”と小さな写真んで報じていた。1964年五輪の時は産経は特派員を派遣し大きな記事で報じたのを覚えている。
トランプ米国大統領は先日の記者会見で”非常事態宣言は8月か7月あるいはそれ以上続く”と言明している。直接五輪の開催には触れていないが、もしそうならば大国米国の参加が危ぶまれる。それでなくと新型コロナ.ウィルスのパンデミックの現状をみれば誰でも開催は無理と思っているのでは。
しかし、五輪開催の最終決定権はIOC(国際五輪委員会)にある。そのIOCはここにきて関係下部団体との会合で五輪の予定通り開催を再確認している。聖火は来週には日本に到着、福島のJビレッジを出発点に全国リレーされる。IOCが中止、延期を決定しない限り予定通り五輪は実施される。その前に”呪わしい"といった言葉を軽々しく使い、日本から”やめた”と手を上げてはいけない。多額なお金を請求されるともかぎらない。