「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

東京から見える富士山

2020-04-03 09:53:33 | 2012・1・1
東京の多摩地区の清瀬市に住む遠縁の方から先日"きれいな富士山が撮れました”とPCで一枚の写真が送られてきた。早速、小ブログで紹介したいと思ったが、初心者の僕には出来ない。ところが、昨日PC の写真機能を色々といじっていたら偶然、このように皆様にお見せできることが出来た。
 
戦前、東京都心でも各地で富士山が遠望できた。「わが学び舎の窓押せば西に冨士の根、東にはしずくもつどう海原.....」-これは僕が77年前卒業したJR五反田駅前にあった母校(小学校)の校歌だが、今は林立する高層ビルの中に埋没して屋上からでも見えない。今住むわが家(目黒区)の隣町もかっては富士見町といったが、町名の消滅と共に秀峰を遠望できなくなってきた。
 
先日、政府の中央防災会議の作業部会での冨士山が大規模噴火した際の被害想定が新聞に出ていた。折からコロナウィルスの感染が広まっている最中であり、気分的に詳しく見るのをやめたが、自然災害はいつやってくるか分からない。富士山は死火山ではない。300年前に現実に噴火している。注意に越したことはない。
 
  
 

入学式 神武天皇祭の桜

2020-04-03 06:18:36 | 2012・1・1
4月3日は初代の神武天皇が崩御された日で、戦後昭和23年、祝日法が改正されるまでは「神武天皇祭」といって国の祝日であった。戦前まで国の祝日は四大節といって、「元旦」、建国記念日の「紀元節」(2月11日)、天皇誕生日の「天長節」(4月29日)、明治天皇誕生日の「明治節」(11月3日)と四っの大きな国の祝日があり、この日は学校の授業はなくお祝の式典があり紅白の饅頭を貰った。当時の銃後の小国民には想い出深い。

これに対して「神武天皇祭」など他の祝日はただ学校が休みだけで特別想い出はないのだが、ただ「神武天皇祭」にかぎっていえば、季節が桜咲く入学式のシーズンと重なって想い出のある人が多い。僕も昭和12年、母親に手を引かれ、満開の母校の校門をこぐった記憶が83年経っても目に浮かぶ。

今年新しく入学式を迎えた子供たちはかわいそうだ。新型コロナウィルスのために桜満開のこの季節に新しいランドセルを背負って入学式に出席できないのだ。一生に一回の想い出がコロナウィルスではみじめだ。今年は桜まで同調したのであろうか、彼岸前に早々開花宣言した桜はわが家近くの呑川遊歩道では、既に盛りを過ぎ、一部は葉桜になってきた。(写真)