「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

忘れてしまった「リーマン給付金」の使い道

2020-04-05 07:09:13 | 2012・1・1

新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて所得の減った世帯を対象に一世帯当たり30万円の現金を支給する案が自民党と政府の間で話し合われているそうだ。今の経済情勢が大変な時期で政府が何か打って頂きたいが、”経済音痴””の僕でも無策なバラマキではないかと思う。

"バラマキで思い起こすのは平成20年(2008年)9月の世界的金融危機(リーマン.ショック)の後、当時の麻生太郎内閣がとった「定額給付金」だ。景気浮揚のため国民一人当たり1万2千円、高齢者と若年層には2万円を支給した。しかし、支給の時期が遅れたため、東京のわが家が手にしたのは21年5月になってからで、しかも僕ら老夫婦とも何に使ったのか記憶にない。

僕がよく理解出来ないのは麻生太郎副総理兼財務相が先日、国会答弁の中でリーマン「定額給付金」を振り返り”同じ過ちはしたくない”と答弁していることだ。過ちとは支給の時期が遅れたのかどうか。それとも制度全体についてであろうか。いずれにせよ同じ失敗を繰り返されてはこまる。