「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”介護崩壊””は始っている!

2020-04-18 08:22:16 | 2012・1・1

昨日も外出を自粛してテレビをつけたり消したりの一日だったが、僕ら老人にはショッキングなが画面を見てしまった。米国東部のニュージャジー州の大型老人施設でコロナウィルスの集団感染で入居者が次々と死亡、職員不足から17人のご遺体が小屋の中に山積みにされ放置ていたといいう。米国では15日から16日にかけて1日だけで3万人を超す感染者が出、4591人が死亡、その大半は高齢者だったという。ニュースを伝えるアナウンサーは”介護崩壊”だと言っていた。

気になる記事が産経新聞(18日付首都圏版社会面)載っていた。8日に東京など7都府県に緊急事態宣言が出てから10日たらずで、対象域内にある260の介護事業所が通所介護(デイサービス)短期宿泊(ショートステイ)が休業している。このうち255までが事業所の自己判断によるものだ。通所介護は在宅介護者にとっては、入浴サービスなど欠かせないものだ。とくに認知症高齢者を抱える家族にとってはデイサービスが息抜きの日である。

昨夕、安倍晋三総理の記者会見をレビで見たが、”介護崩壊”についての言及はなかった。国民へ10万円一律支給の説明と、それに絡む”不手際”のお詫びと、対応の遅さにたいする釈明だけが僕には印象に残った。欧米のような爆発的な流行はないという認識が総理はあるのだろうか。今頃になってPCGのプレハブ検査所を設けたり、雨合羽を防護服に代用するのを許したり、どうも医療対策も遅れているように思われる。まして”介護崩壊”など頭にないのでは。