「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

緊急事態宣言 違反者は「要請」ではなく取り締まれ

2020-04-23 07:01:06 | 2012・1・1

”あいた口がふさがらぬ”とはこのことだ。福岡県久留米市のナイトクラブで経営者、従業員ら10人がコロナウィルスそのときのに感染した。クラブに出演中の外国人ダンサーが発源元らしい。福岡県は緊急事態宣言先行対象6都府県の一つだが、宣言が出た後も県からの|要請」を完全無視して営業を続けていた。

国をあげてコロナウィルス感染拡大防止に取り組んでおり、政府から細かいガイドラインまで明示されているが、一部には”仏作って”の感がないでもない。僕からみれば”、密閉、密集、密接の三密の権化みたいなパチンコ屋がその例だ。たまりかねたのか、昨日、小池百合子都知事が西村康稔経済再生大臣と会いパチンコ業界に対して「要請」ではなく、休業指示を通告するようだ。庶民の娯楽だが、コロナウィルス戦に勝ち抜くためには仕方がない。

戦前の時代では伝染病の取り締まりは警察権を持つ内務省の管轄下であった。大正14年、亡父は伝染病のチフスに罹り、東京白金の伝染病院に強制入院させられた。その時のことを日記に残しているが、サーベルを持った巡査に家にはい入り込まれ犯罪人同様の扱いであった。今は人権尊重の世の中こんなことはありえないが、こと人命に関することだ。お願いしてまでして聞いてもらえないのなら、取締り締りもやむをえない。