「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍内閣の全面打開策は

2020-04-21 08:16:12 | 2012・1・1

国民一人当たり2枚が配布される「アベノマスク」がまだ東京のわが家には届かない。先週、僕はお世話になっている介護施設を通じて1枚先行して頂戴して実物を見ているが、世評の通り小さく、髪の毛が混入してあったなどいう酷評まである。300億円もの国費を投じて鳴り物入りにしては効果がない。その悪評の一つは配布に時間がかかりすぎているからだ。

昨日の閣議で国民一人当たり10万円の現金を交付する補正予算案が閣議決定した。すでに一度閣議決定していた30万円給付案を取り下げての異例の決定である。その理由の一つは”一日も早く現金を国民に届けるか全力を尽くす”(安倍晋三総理)。

緊急態勢宣言はまだ始まって10日足らず、効果を云々するの早いが、確かに東京、大阪など大都市の主要駅の人出は7割、8割方減少してきているが、感染者数は昨日も一日で全国で334人増え、死者の数が25人と最多を記録している。5月6日までの緊急事態宣言までどう情勢が推移するかだが、今は政府の対応に全力協力する以外にはない。

問題は事態が急変して最悪のオーバーシュート(大量集団発生)にでもなったときだ。2007年9月、第一次改造内閣時、時の安倍晋三総理は組閣して1か月で「局面打開」の一語の下で辞任した前例がある。そのよう行き詰まりの局面にならないよう政府与党は無論のこと野党も国難に当たるべきだと思うのだが。