その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

大英博物館 モンテスマ アステカの支配者展 "Moctezuma: Aztec Ruler"

2010-01-04 03:39:25 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 新年の連休で久しぶりにゆっくりする時間を過ごしています。半日、街に出かけて、半日家でくつろぐというペース。こんな日々がずーっと続けば、何と楽な日々だろう。

 2日の昨日は、大英博物館へ以前から気になっていた"Moctezuma: Aztec Ruler"展へ出かけました。アステカ帝国最後の支配者モンテスマの時代(1502-1520)を振り返り、その祭事的、軍事的、政治的な役割がアステカ帝国の文明に及ぼした影響を検証するという企画です。昨年の9月末からやっていたのですが、なかなか足を運べず、今月24日で終了するため、駆け込みでの見学です。

 非常に良くできた特別展でした。全体をアステカ帝国の地理的説明、モクテスマの政治的役割、宗教的役割、軍事的役割、そしてスペインによる征服と5つの大きなテーマに分け、当時の遺品を展示しています。会場自体も当時のアステカの雰囲気を再現させるような工夫(大パノラマスクリーン、効果音など)が施されており、あまり当時のこのエリアの歴史には詳しくない私でも、とっても興味深く見ることができました。

 1500年という年代を考えると遺品の中には決して洗練されたものには見えないものもありますが、現在のメキシコシティに巨大な宮殿を持つ都市が栄えていたというのは驚きであり、想像力を掻き立てられます。

 大英博物館では常設展の見学は無料なのに対し、この特別展は12ポンドという結構良い値段がするのですが、会場は朝一番であるにもかかわらず、そこそこの混雑で、見学者も一様に個々の展示品に見入っていました。私も2時間かけて、英国初展示と銘打った展示品の数々を鑑賞させてもらいました。少し、賢くなった気分です。それにしても、当時のスペイン人はひどい連中です。

コメント
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