※夏季休暇スコットランド旅行最終回です。
スコットランドはエジンバラしか知らないので、今回は車を借りて、少しエジンバラ近郊に足を伸ばしました。スコットランドのハイランド(北部)やエジンバラ郊外を巡るには沢山のマイクロバスのツアーがありますが、いろんな場所を巡れることができる利点の一方で、自分のペースで廻れないマイナス点もあることから、今回はレンタカーによるドライブにしました。
生憎、この日は結構な雨で、天気は最悪。レンタカーのオフィスのお兄さんも「雨で残念だね」と。なので、楽しく快適なドライブには程遠かったですが、スコットランド中部の壮大な風景は十分味わえましたし、訪れた2か所はとても充実したものでした。
(スターリング→Creiffの風景)
【スターリング城】
まず、訪れたのは、エジンバラから一時間ちょっと北西に走ったところにあるスターリング城。スターリングは「スコットランドの鍵」といわれ歴史上、幾度とイングランドとの戦争の場になったところです。街の中心となる城は、「スコットランドで一番美しい城」で「スコットランドの城を一つ訪れるならここ」(英文旅行ガイド“Rough Guide to Scotland”)との売り文句に誘われました。
スコットランド一かどうかはわかりませんが、確かに岩山の上にそびえ立つ城は美しいです。ただ、感じたのは、雨空の暗い天気のせいもあるでしょうが、その美しさがとっても不気味。霊気が漂っている雰囲気さえ感じます。この城が直接の舞台ではありませんが、私のシェイクスピア「マクベス」の城のイメージそのものでした。
(スコットランドの英雄ロバート・ザ・ブルース)
城の中はそれほど大きなものではありません。エジンバラ城を更に小ぶりにした感じですし、ロンドン近郊のウインザー城にはとても敵わないサイズですが、その地味さ加減や建物の壁や彫り物が、ここで流された血やその時の権力者たちの思いなど、歴史の重みを感じさせます。
城からはスターリングの町やスコットランド中部が見下ろせ、爽快な気分が味わえます。天気が良ければ、エジンバラまで見渡せるとのこと。街の真ん中に川が流れるのが見えますが、何故か、私には、一瞬、川中島の決戦に臨む武田信玄の気分が蘇りました。
【Famous Grouse スコッチウイスキー蒸留所】
城を観た後は、更に北に一時間弱上りPerth近くのCreiffという町の外れにあるFamous Grouseという有名なスコッチウイスキーの蒸留所を訪れました。前々から一度スコットランドの蒸留所巡りをしたかったのですが、今回は車の運転もあるので、この1箇所だけ。1775年に設立されたこの蒸留所は、スコットランドで最も古いウイスキーの蒸留所ということです。
谷あいの道を進むと、ひっそりと潜むように蒸留所が現れます。周囲を緑に囲まれた中、白い建物に黒の屋根の蒸留所、煙突から上がる白い湯気、飾りなのか実用なのか分かりませんが小屋の廻りに置いてある樽、なかなか絵になる風景です。
(入り口のマスコットのGrouseは無い方がいいのに・・・)
(熟成のための蔵)
ここでは、1日数回、蒸留所の中を解説しながら見学させてくれるツアー”Famous Grouse Experience” があります。昨年、エジンバラの「ウイスキー・エクスピアレンス」というアトラクションを訪れたので、ウイスキーの製造工程は抑えたつもりですが、ここでは、実際に製造の現場で、製造プロセスを見学させてくれるのがポイントです。
大麦から麦芽を作る製麦、温水と混合させる仕込み、発酵、蒸留、熟成といったプロセスの一つ一つを追っていきます。日本でも、日本酒の醸造所やビールの製造工場は機会があれば必ず訪ねていたのですが、こうした製造現場は洋の東西を問わず、人間の知恵・工夫、科学の応用、現場の汗が感じられるので大好きです。撮影禁止で残念ながら写真は撮れませんでしたが、案内のお姉さんも非常に分かりやすい説明で、興味深いものでした。後半には、かなり凝った大スクリーンの3Dもどきの映像を見せてもらえますが、これもなかなか面白いです。少しばかりの原酒を2種類頂くこともできました。
お土産屋さんやレストランも併設されているので、なんだかんだ、ゆっくりと3時間ここで過ごしました。敷地の廻りもWalkingコースがあったりで、天気が良ければもっとゆっくりできると思います。
※Famous Grouseのホームページはこちら
スコットランドはエジンバラしか知らないので、今回は車を借りて、少しエジンバラ近郊に足を伸ばしました。スコットランドのハイランド(北部)やエジンバラ郊外を巡るには沢山のマイクロバスのツアーがありますが、いろんな場所を巡れることができる利点の一方で、自分のペースで廻れないマイナス点もあることから、今回はレンタカーによるドライブにしました。
生憎、この日は結構な雨で、天気は最悪。レンタカーのオフィスのお兄さんも「雨で残念だね」と。なので、楽しく快適なドライブには程遠かったですが、スコットランド中部の壮大な風景は十分味わえましたし、訪れた2か所はとても充実したものでした。
(スターリング→Creiffの風景)
【スターリング城】
まず、訪れたのは、エジンバラから一時間ちょっと北西に走ったところにあるスターリング城。スターリングは「スコットランドの鍵」といわれ歴史上、幾度とイングランドとの戦争の場になったところです。街の中心となる城は、「スコットランドで一番美しい城」で「スコットランドの城を一つ訪れるならここ」(英文旅行ガイド“Rough Guide to Scotland”)との売り文句に誘われました。
スコットランド一かどうかはわかりませんが、確かに岩山の上にそびえ立つ城は美しいです。ただ、感じたのは、雨空の暗い天気のせいもあるでしょうが、その美しさがとっても不気味。霊気が漂っている雰囲気さえ感じます。この城が直接の舞台ではありませんが、私のシェイクスピア「マクベス」の城のイメージそのものでした。
(スコットランドの英雄ロバート・ザ・ブルース)
城の中はそれほど大きなものではありません。エジンバラ城を更に小ぶりにした感じですし、ロンドン近郊のウインザー城にはとても敵わないサイズですが、その地味さ加減や建物の壁や彫り物が、ここで流された血やその時の権力者たちの思いなど、歴史の重みを感じさせます。
城からはスターリングの町やスコットランド中部が見下ろせ、爽快な気分が味わえます。天気が良ければ、エジンバラまで見渡せるとのこと。街の真ん中に川が流れるのが見えますが、何故か、私には、一瞬、川中島の決戦に臨む武田信玄の気分が蘇りました。
【Famous Grouse スコッチウイスキー蒸留所】
城を観た後は、更に北に一時間弱上りPerth近くのCreiffという町の外れにあるFamous Grouseという有名なスコッチウイスキーの蒸留所を訪れました。前々から一度スコットランドの蒸留所巡りをしたかったのですが、今回は車の運転もあるので、この1箇所だけ。1775年に設立されたこの蒸留所は、スコットランドで最も古いウイスキーの蒸留所ということです。
谷あいの道を進むと、ひっそりと潜むように蒸留所が現れます。周囲を緑に囲まれた中、白い建物に黒の屋根の蒸留所、煙突から上がる白い湯気、飾りなのか実用なのか分かりませんが小屋の廻りに置いてある樽、なかなか絵になる風景です。
(入り口のマスコットのGrouseは無い方がいいのに・・・)
(熟成のための蔵)
ここでは、1日数回、蒸留所の中を解説しながら見学させてくれるツアー”Famous Grouse Experience” があります。昨年、エジンバラの「ウイスキー・エクスピアレンス」というアトラクションを訪れたので、ウイスキーの製造工程は抑えたつもりですが、ここでは、実際に製造の現場で、製造プロセスを見学させてくれるのがポイントです。
大麦から麦芽を作る製麦、温水と混合させる仕込み、発酵、蒸留、熟成といったプロセスの一つ一つを追っていきます。日本でも、日本酒の醸造所やビールの製造工場は機会があれば必ず訪ねていたのですが、こうした製造現場は洋の東西を問わず、人間の知恵・工夫、科学の応用、現場の汗が感じられるので大好きです。撮影禁止で残念ながら写真は撮れませんでしたが、案内のお姉さんも非常に分かりやすい説明で、興味深いものでした。後半には、かなり凝った大スクリーンの3Dもどきの映像を見せてもらえますが、これもなかなか面白いです。少しばかりの原酒を2種類頂くこともできました。
お土産屋さんやレストランも併設されているので、なんだかんだ、ゆっくりと3時間ここで過ごしました。敷地の廻りもWalkingコースがあったりで、天気が良ければもっとゆっくりできると思います。
※Famous Grouseのホームページはこちら