その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

Prom 24: Mahler's Symphony No. 3

2010-08-05 23:07:46 | コンサート (in 欧州)
 ※今日はコンウォールの食事をご紹介する予定(とはいっても、珍しいものを食べたわけではありません)だったのですが、昨夜のPromsコンサートが余りにも良かったので、忘れないうちにそちらを先行してアップいたします。

 先週に引き続き、Proms2010 2回目。初めてマーラーの交響曲第3番を聴いた。マーラーというとどうしても、重厚長大なイメージだが、厚長大ではあるが重ではない。こんなに美しいシンホニーがあったとは。今まで知らなかったのが口惜しかったとともに、こんな音楽を知ることができた今回の機会に大きく感謝です。

 昨夜は満員の入り。私も実は翌日のLSO+ゲルギエフのマーラー4番、6番のチケットを買っていたのですが、仕事の都合でいけなくなり、あわてて直前にこの日のチケットに取り替えてもらいました。振替をした時には残席がほとんどありませんでしたから、ラッキーだったとおもいます。



 マーラーの第3番は、100分の長い交響曲のハズですが、全然長さを感じさせませんでした。次はどんなメロディが来るのか?が楽しみで、あっという間の100分でした。
 
 席は最上階だったので、正直、オーケストラの微妙な音色はよく分かりませんでしたが、ホルンを中心とした金管の響きは素晴らしいものでした。アルバートホールの大きさがかえって、金管の音がホール全体に響き、神秘的な音の空間を作っていた気がします。第1楽章のホルンの演奏、第3楽章の隠れたホルンはホント最高でした。

 独唱のKaren Cargill  さんのメゾソプラノも繊細ながらも軸のはっきりした美声で堪能しました。コーラスも児童コーラスも含め、美しかったです。



 オーケストラはたまーに「?」というところもあったような気がしますが、気合十分で、指揮のDonald Runniclesさんと団員の情熱がしっかり伝わってきた演奏でした。そういう場合はちょっとした音のはずれとかは全く気にならないものです。

(大拍手)




 この日は、ロンドンに休暇で来ている大学時代からの親友と鑑賞。友人もとっても喜んでくれたようで、嬉しかったです。(この親友との再会はまた別途、ご紹介したいです)




Prom 24: Mahler's Symphony No. 3
Date Wednesday 4 August 2010
Time 7.00pm–dc8.50pm
Venue Royal Albert Hall

Mahler Symphony No. 3 in D minor (100 mins)
There will be no interval
Karen Cargill mezzo-soprano
Edinburgh Festival Chorus (women's voices)
Royal Scottish National Orchestra Junior Chorus
BBC Scottish Symphony Orchestra
Donald Runnicles conductor
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーンウォール(Cornwall)旅行 (4) セント・マイケルズ・マウント (St. Michael's Mount)

2010-08-05 00:38:10 | 旅行 海外

 2日目。

 口の悪い同僚によると、「ああ、あの偽モンサンミッシェル(フランス)ですね〜」となるのだが、まだモンサンミッシェルに行ったことのない私には、本物も偽者もない。 West Cornwallに行ったら、行かないわけには行かないところ。それがセント・マイケルズ・マウントである。

 結局、ここには8月1日の日曜日に2回足を運ぶこととなった。まずは、旅先での恒例の朝の観光ジョギング。昼間に行く予定であっても、海岸沿いのB&Bから海を越えて遠く見える目標物を見つけてしまうと、それに向かって走らざる得ないのが、アマチュア市民ランナーと言えどもランナーの性なのである。

(真ん中に小さく見えるのがセント・マイケルズ・マウント)


 6時30分スタート。見た目ほど遠くなく、片道40分弱の丁度ほどよい距離だった。海岸線を走るので気分の良いこともこの得ない。曇り空から、多少朝日が見え隠れするのも美しい。野うさぎがたくさん生息しているようで、私の足音を聞いてか、あわてて走り出すのでこちらもびっくりだ。



 セント・マイケル・マウントの渡し舟の船着場まで走った。まだ7時半なので、船はでていない。近くで見る、島と城は思ったより小ぶり振りだったが、曇り空の中神秘的な雰囲気が漂っていた。島に渡るのは、後のお楽しみということで、とりあえず、復路を再び走り出す。







 昨日一日動き回ったので、出発はゆっくりめのスタートで、ホテルを10時半過ぎにチェックアウト。今度はバスで今一度、セント・マイケル・マウントへ向かう。

 渡し舟に乗り(£1.5)、島へわたる。間近で見る城は迫力ある。城への道には紫陽花が咲いていた。この日は小雨が降っていたので、紫陽花が良く似合った。紫陽花に雨を組み合わせるのは日本人だけだろうか?





 城の上から見るペンザンスの街並みは、曇り空、それを反射したグレー色の海、白っぽい建物が、調和して美しい。城の中にも入ることができるが、どちらかといえばお決まりの、いろんな部屋。食堂、ベッドルーム、図書室とかがある。今でもここには子孫の当主が六人家族で住んでいるとのことで、歴代当主の肖像画が飾ってある。何かすごい。











 中にある教会が、小さいが素敵だった。百年戦争まではフランスのモンサンミッシェルの末寺?だったらしい。丁度日曜日のミサをやっていた。



 そのまま島で昼飯を取り、「さあ、そろそろ帰路に着くか」と思ったら、すっかり潮が引いていた。船で渡ったところが歩いて渡れる。潮の満ち引きで言えば当たり前のことだが、目前に体験すると結構驚く。地球ってほんと不思議だ。潮の引いた岩や砂浜を掘り越しては、貝や魚を救う。楽しい雰囲気にあふれている。ここに来たら是非、ボートとあるきの両方を試してみるべきだと思う。






 2日間、急ぎ足であったが、十ニ分West Cornwallを楽しんだ。素朴で飾らない雰囲気、観光地でありながらやや寂れた感があり、時間がゆっくりと流れている雰囲気がとても好みだった。是非、また訪れたいと思って、帰路に着いた。

(復路の車窓から。イングランド中部)


 ※明日は番外編で、食事について書きたいと思います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする