その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

エディンバラ・フェスティバル フリンジ恐るべし

2010-08-26 08:53:12 | 旅行 海外
 8月のエディンバラは凄い騒ぎです。クラシック音楽、バレエ、演劇等の国際的に有名な演奏家、ダンサー等が出演する芸術祭「インターナショナルフェスティバル」、軍楽隊のパレード「ミリタリー・タトゥー」、本関連の展示、講演会「インターナショナル・ブック・フェスティバル」、そしてコメディ、実験劇や軽音楽等の多数の公演が行われる「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」の4つのフェスティバルが同時開催。(これらの総称がエディンバラ・フェスティバル(7月末にはJazz FestilvalやFilm Festivalもあります)となります。)この時期は町の人口が3倍に膨れ上がるとのことですが、エディンバラは3回目の私にも、あながち大げさな表現ではないという感じでした。

(着いた初日は素晴らしい天気)


 それにしても、今回のエディンバラ訪問の最大のサプライズはフリンジでした。町中に芸人達が溢れ大道芸を披露しています。そして市内には約300の会場が用意され、「ぴあ」のような340ページもあるパンフレット、2400をこえる公演。そして至るところでチラシの配布。楽しい雰囲気満載です。特に旧市街のロイヤルマイルの一角は、模擬ステージになっており数十分単位でいろんな出し物が披露され、チラシを配り本番公演の勧誘をしています。まるで大学のドデカ文化祭のようで、居るだけでウキウキしてきます。

(ロイヤル・スコティシュ・アカデミー前にはフリンジのと当日半額券売り場があり、いつも大道芸人が芸を披露しています)


(公演のチラシを配ってPR)


(街のいたるところに会場(Venue)が。300もの会場が用意されています)


(旧市街のロイヤル・マイル。フリンジの事務局、模擬ステージがあります)


(これも芸の一つらしい)


(アダム・スミス大先生の横でもパフォーマンスを)


(こちらはまじめなバックバイプのストリート演奏)



 この雰囲気の乗せられ、予定外のフリンジ公演へ足を運びました。"Out of the blue"というオックスフォード大学の男子学生12名からなるアカペラグループです。模擬ステージでのパフォーマンスがやたら面白かったし、歌もなかなかだった。

(模擬ステージでのパフォーマンス)


 ※後ろに2009年の模擬ステージのVideoにリンクを貼りました


 エディンバラ大学構内のシアターを会場にしての一時間弱の公演はまさにフリンジの楽しさに溢れたものでした。200名ほど入る会場はほぼ満員で熱気に包まれ、一曲一曲に拍手、笑いがあったり、また、しっとりバラードに聞き入ったり、とても密度が濃かった。£10.5のチケットで、思いっきり笑い、楽しませてもらいました。思わず、帰りにCDを買ってしまいました。

(会場のエディンバラ大学内の小シアター)


(チラシが壁一杯に貼ってあります。学園祭そのもの)


(公演風景)




 フリンジを中心として街全体がお祭りとなっているこの雰囲気は、私がこれまで訪れたことのあるどのフェスティバルよりも賑やかで、大規模なものでした。建物が重厚で落ち着きながらも、やや暗めの印象を与えるエディンバラの街並みが、全く別色に輝いて見えるのです。まさに、街をあげての巨大学園祭。フリンジ、恐るべしです。

 お祭り好きの方は、是非、この時期のエディンバラに足を運ばれることをお薦めします。



<OUT OF THE BLUE関連のWeb>

OUT OF THE BLUEのHP

2009Fingeでの模擬ステージ模様(U-TUBEより)


<エディンバラ・フェスティバル関連の公式ホームページ>

インターナショナルフェスティバル

ミリタリー・タトゥー

インターナショナル・ブック・フェスティバル

エディンバラ・フェスティバル・フリンジ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする