その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

コーンウォール(Cornwall)旅行 (2) ランジェンド(Land’s End)に行く

2010-08-02 22:52:22 | 旅行 海外
 列車の中で計画を立てたとおり、まずは西の果ての地Land’s Endを目指す。Land’s EndまではPenzanseからローカルバスで小一時間。バスは夏季にPenzansエリアを時計回りと反時計回りに一周2時間以上かけて周回するバス(300番)が1日4便づつ出ているが、良く調べて時間を合わせないといけない。しくじると、2時間以上バカ待ちしたり、街に帰って来れなくなってしまうからだ(Land’s Endまでは、このほかに通常のローカルバスがこれも日に3本走っているだけである)。

(2階はオープンな2階建てバス)


 9時40分のバスに乗る。このバスの道程が思いのほか楽しかった。まさに野を超え、山を越えて進むのである。上りきれないんではないかと思うような坂道や、バスが一台通るのが斉一杯のような農道を進む。とうもろこし畑や、牛や馬が草を食らうのどかな田園風景がると思えば、時おり見せる荒涼とした平原があったりしてで、地のはてに向かっているという感覚がするのは気のせいだろうか。

(凄い坂道をやっとの思いで上って行きます。ペンザンスの街並みを一望)


(野原を横断して進みます)


(どう見ても車一台しか通れません)


 1時間ちょっとでLand’s Endに到着。入り口、近辺はしょうもないAmusement Parkになっており、いくつかのアトラクションがある。自然が売りのところに、何故こんなものを作るのか、アメリカならともかく、イギリスらしからぬ趣向に驚くが、素通りして、さっさと岸壁に進んだ。

(アトラクションの入り口。ちょっとねえ~)


 確かにランジェンドの名前にふさわしい絶景。岬の先に水平線が大きく広がっている。波と風に長年さらされて、できたのであろう厳しい岸壁に打ち付ける波が激しい。日本の石廊崎、犬吠崎や東尋坊に似ているとも言えるが、「トリスタンはこの海で遭難したのか〜」と勝手に想像をめぐらすとまた違って見える。まあ、このパノラマ感覚は絶対に写真では無理と分かっていても、シャッターを押さざる得ない。

(まさに地の果てです)


(記念撮影用の方向案内)


(この写真では波の激しさが伝わりませんが・・・)


(自称、イギリスで最初と最後の休憩所)


 ただ見ているだけでも芸が無いので、インフォメーションで一ポンドで購入したWALKINGガイドをもとに崖道に沿って歩くことにした。National Trustにより、一時間ちょっとのWalkingコースが整備されている。天気が曇りなのが残念だが、こういうところは歩いて、全身で感じるのが楽しい。風を顔に受け、波が岩に打ち付ける音を聞き、きれいなピンクや黄色の花を咲かせているヒースを見て、五感でLand’s Endを味わった。

(ウォーキングコースが続きます)


(ナショナル・トラストのマーク)


(崖の真上まで行くのはとっても怖い)


(ヒースに咲く花が美しい)


 1時間ちょっとで、一周。次のバスまでまだ小一時間があったので、海を見渡すBarでしてバーでビールをハーフパイント味わう。至福の時である。

(ビール最高!まだお昼なのでハーフで我慢)


 2010年7月30日
コメント (2)
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