その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ぶらっとひとり旅 セブン・シスターズ (2/2)

2011-01-14 22:59:10 | 旅行 海外
 セブンシスターズ違いだった前日の反省を踏まえ、こんどはしっかりリサーチの上、翌日再出発。朝から素晴らしい快晴。昨日の失敗は今日のために、神様仏様が仕組まれたのではと思うほど。

 9時20分のバスに乗って20分ほどでセブンシスターズカントリーパークの案内所前で下車。バス停前のビジターセンターは時間が早くまだ開いていないので、ネットの案内にあったとおり、歩き始める。

 ウオーキングには最高の日よりだ。この辺りは湿地帯になっていて、沼、大きく蛇行しながら進む川、草地が渾然一体となっている。国立公園の指定を受けているので自然のままで保存がされている。水鳥たちの宝庫だ。ただ難渋したのは、足元。もともとそうなのか、先週降った雨が残っているのかわからにが、泥々のぐちゃぐちゃ。一歩一歩足場を確認しながら前に進まないと転んで泥まみれになるのは火を見るより明らか。相当注意していても、何度も滑って転びかけた。加齢で最初に衰えるのは、反射神経なのだ。

  

 30分弱歩いて、ついに海岸線へ到着。ガイドブックで見たとおりのセブンシスターズの白い岸壁が見える。昨日の見た白壁よりも高さも長さもさらにスケールが大きい。遠くに昨日通った灯台が見える。快晴の空に白い岸壁が映える。遠くはすこし靄がっているが、かえってその靄が波のしぶきにもにた海と空との境界が神秘的に見える。

   

 周りを散策し、いろんな角度から眺める。これは間違いなく一度は見る価値ありの風景だ。家族や友人とのWALKINGグループや本格的な望遠鏡やカメラを持ったバードウオッチングの人たちがだんだん増えてきた。本当はあの白い壁の下まで行きたいのだが、時間的に難しいのが残念。

   

 しばらく楽しんだ後にビジターセンターへの帰路につく。帰りは多少遠回りになるが、足元を考え牧場沿いの多少高い道を選んだ。穏やかな春を思わせる日差しを背中に負って歩く。流れているかどうかもよくわからない川、どこからともなく聞こえてくる鳥の鳴き声、時おり頬に感じるそよ風、何を考えているのか尋ねたくなるような牛や羊の歩み、そうした空気に自分も呼吸を合わせる。自然と歩みはスローペースに。自分もこの世界の中に溶け込んでしまった気になる。本来の意味とは全然違うが「自然に還れ」(ルソー)ということが頭によぎる。休日ならではの素晴らしい時間だ。

  

 ビジターセンターで今さらだが地図を買い、「再訪して、別のルートを歩くぞ」と誓った。



※前日のビーチーヘッドのWalking、この日のセブンシスターズとその湿地帯のWalkingは、ロンドンからも近いので是非お試しください。素晴らしい経験が出来ると思います。

セブンシスターズカントリーパークのHP
コメント (2)
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