その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

Party at Wallase Collection

2010-01-16 07:47:42 | ロンドン日記 (日常)
 先日、某金融機関のPartyにお招きを頂きました。びっくりマーク2つのPartyでした。

 まずのビックリは、場所がななんと正月にでかけたウォレスコレクション。あの貴族の館で行うPartyとはどんなもののか、それだけで行ってみたくなります。

 さらにびっくりは、あの素敵な中庭カフェでやるのだろうと思ってところ、会場は何と一番奥のメインのルーム。「笑う騎士」や「ポンパドゥール夫人」が飾ってある部屋です。ナシャナルギャラリーのイブニングコンサートもとっても素敵でしたが、ウォレスコレクションでの名画に囲まれてのPartyというのも、なんか凄い贅沢。私なんかはつまずいて、ワインを絵にかけちゃったらどうしようと、とてもグラスを持って絵の近くには近寄れませんでした(殆どの絵はむき出しで飾ってありますので。。。。)。
 ここが会場です。(写真はグーグル検索より)


 それにしても、200名近くはいるかと思う参加者と名画に囲まれた環境は、それだけでとっても華やか雰囲気になります。間違いなく、ワインの味が2ランクぐらいは美味しく感じます。こういう、美術館をPartyの場として開放するって(当然、高いお金は払うのでしょうが・・・)、イギリスって何か凄い。
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LSO ゲルギエフ指揮 『エレクトラ』

2010-01-15 07:25:27 | オペラ、バレエ (in 欧州)
※今日は朝から雨。これでやっと、積もった雪も一掃されました。無くなったら無くなったで、少しさびしいですね。

 さて、一昨日にバービカンホールへロンドン交響楽団演奏のR・シュトラウスの「エレクトラ」を聴いてきました。コンサート形式のオペラです。

 お話(愛する父親が、母親とその愛人の共謀により殺され、その復讐を図る娘の話)も音楽もおどろおどろしいものなのでとても新年早々から聴きたくなるような曲ではありません。しかし、LSOと独唱者のパワーが炸裂した、衝撃的なコンサートでした。2時間近くの演奏時間を、全く休む間もなく、大声で叫びながら全力疾走で走り尽くすようなコンサートです。

 まず、独唱のエレクトラ役のJeanne-Michle Charbonnet とその妹Chrysothemis役のAngela Denoke が素晴らしかったです。席が幅広のバービカンホールの壁際だったせいかもしれませんが、Jeanne-Michle Charbonnetの声量は、100名を超えるLSOの爆音にややかき消され感がありました。しかし、コンサート形式にもかかわらず、表情や全身を使っての演技がまさに怪演とも言えるほど、印象的でした。すさまじい迫力と存在感で多少の声の通りの悪さなどは吹き飛んでします。それを、2時間近く出ずっぱり、歌いつづめですから、すごいエネルギーとパワーにただひたすら脱帽です。

 逆にAngela Denoke は淡々と歌う一方で、その声量や声の通りはJeanne-Michle Charbonnet を凌ぐものでした。本当に美しいソプラノでした。

 あと何といってもゲルギエフとLSOの演奏を賞賛せずにはいられません。この大規模オケが鳴らしまくる楽曲を、個の力と全体のバランスを両立させ、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。足を運ぶたびに毎回思いますが、このオケの実力は本当に素晴らしいと思います。

 新年早々のプログラムとしては滅茶苦茶ヘビーでしたが、聴く方も全力でぶつかる爽快感が残るコンサートでした。

※緑のドレスがJeanne-Michle Charbonnet。黒がAngela Denoke。



Jeanne-Michle Charbonnet


London Symphony Orchestra / Valery Gergiev
UBS Soundscapes: Strauss Elektra
12 - 14 January 2010 / 19:30
Barbican Hall
Strauss Elektra

London Symphony Orchestra
Valery Gergiev conductor
Jeanne-Michle Charbonnet Elektra
Angela Denoke Chrysothemis
Felicity Palmer Clytemnestra
Matthias Goerne Orestes
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雪 再び

2010-01-14 08:11:11 | ロンドン日記 (日常)
 やっと寒さも緩み始めたと昨日書いた矢先に、朝起きたらまた雪でした。珍しさも薄れて、ちょっと厭雪気分。雪ネタも飽きたけど、せっかく降ったので・・・

 朝の通勤路もせっかく雪解けしたのに、またこの様子。


 テムズ川沿いもこの通り。


 雪のロンドン塔は朝から不気味。


 雪は午後には止みました。一応、天気予報はこれから暖かくなると言っています。
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雪のリージェント・パーク

2010-01-13 08:40:20 | ロンドン日記 (日常)
 やっとロンドンも多少、寒さが緩んできたようで、家の周りの雪も殆ど融けてしまいました。少し寂しい感じ・・・

 遅れましたが日曜日の朝に走ったリージェント・パークの様子をお伝えします。ハムステッド・ヒースに比べるとやはり街中に近いだけに、積雪は少なく1,2センチといいったところでした。


ただ、ここも池はほぼ完全凍結。


池の向こうに見えるのはB(ブリティッシュ・テレコム)タワー


昨年の2月に雪が降り積もったときとの違いは、今年は寒さと乾燥雪のため雪だるまがほとんど見当たらないことです。ダルマにならないんですよね。


※昨年の雪だるまの記事はこちらから
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スーツを仕立てる

2010-01-12 09:13:02 | ロンドン日記 (日常)
今日、お昼休みをはさんで、近くのスーツ屋さんが会社に出張販売に来ていて、オーダースーツの注文を受け付けていました。実は、ロンドンに来てからというもの、いくつか紳士服の店は覗いたのですが、なかなか自分の体に合うものが見つかりませんでした。私は安上がりに出来ていて、日本ではスーツも大抵既製服で間に合うのですが、こちらでは肩があっても丈が長すぎたり、丈であわせると肩が窮屈だったりで、身の丈のスーツを探すのが一苦労。丁度、もう一着ぐらいあっても良いかなと思ったので、思い切って頼んでみることにしました。

そのオーダーしていくプロセスがとても面白いものでした。まず、生地を選んだ後に、デザインを選びます。ボタンは2つか3つか、ダブルかシングルか、全体のシェイプ(絞り方とか)サイドベントかセンターベントか、そして裏地も選びます。続いて、襟の形、縫い方。袖のボタンの数。胸ポケットの形、あとポケットの上に付く小さいポケット(チケット・ポケットというらしいです)をつけるかつけないか、ズボンの形、タックをどうするか、ベルトをどうするか、ズボンのポケットの形、ズボン裾、ざっと覚えているだけでも、これだけのものを選ばなくてはいけません。そして、選んだ上で、採寸があり、全部で10箇所以上は優に計ったでしょうか?

最初は今までの自分のスーツを思い出し、その延長線上で一つ一つを選んでいたのですが、途中で気が変わり、せっかくスーツの発祥の地イギリスで初めてスーツを頼むのだから、どうせなら全て英国流で作ってもらおう!と方針転換。出張販売員の方から、一つ一つのアイテムについて、英国流はどう、どうと、聞いてそれにあわせて決めていきました。

その結果、全体にスリムな、サイドベント(彼曰くノーベントもありとか)、紺のピンストライプの、チケット・ポケット付きのスーツと相成りました。クラシック英国流はウエストベルトの通しがないらしいのですが、さすがにそこだけは英国流にする勇気はありませんでした。

いろいろ話していると面白いことが多く、今日着ていた自分のスーツも、「ちょっと丈が長いね」(「気をつけ」の姿勢で、両腕を伸ばして親指の第一関節ぐらいの長さが一般的とのことでした))とか、チケット・ポケットというのは汽車に乗った英国人が切符をどこにしまったかわからなくならないように、切符を入れる目的で作ったポケットだとか、いろんな小話が聞けました。

全部ハンドメイドとのこと。まず仮縫いで4-6週間、そして数週間の調整作業を経て最終の出来上がり。ちょっと、どんなのが出来てくるのか興味津々です。ちなみに、お値段の方は、びっくりするような値段で400ポンドしません。これは、お買い得なのか、それともよっぽど安い生地を使っているのかわかりませんが、それは仕上がってのお楽しみということで・・・
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ハムステッド・ヒース 雪景色

2010-01-11 00:49:45 | ロンドン日記 (日常)
※今日の日曜日はイベントなし。アフタークリスマスのセールももうすぐ終わってしまうので、前々から買いたかった新しいランニングシューズとタウン用にも使えるウォーキングシューズを買いに街までお上り。
 ランニングシューズは30分で買えたけども、ウォーキングシューズがなかなか思ったものが見つからず、結局4-5軒廻って、あきらめたかけたところで、最後のお店でバーゲン品でも何でもないものを買いました。外出時間は計4時間。私としては異例の長時間買物。疲れた~。

 さて、昨日のお昼にでかけたハムステッド・ヒースの模様をご紹介します。お昼前から雪景色を見に、ハムステッド・ヒースまでウォーキングしました。さすが、ロンドン郊外にあるだけあって、市内のハイドパークよりも積雪は多く、更に美しい風景でした。

 公園入り口付近から見下ろす凍りついたロンドン市内の遠景です。


 完全にスキー場の林間コースの風景です。スキーをしている人たちもいます。




 雪の花をつけた木々がとてもきれいでしt。




「雪やコンコン・・・犬は喜び・・・」でした。(あまりにも動き回るのでとても真ん中で捕えられません)


 Kenwood House前のフィールド。たくさんの子供たちがソリで遊んで、歓声が響きます。


 雪が積もると、広大な草地も少し小さく見えたのが不思議でした。


 Kenwood HouseのCafeでスープセットのお昼ごはん。中の座席が一杯でテラスで食べる羽目に。雪景色が綺麗だけど、ちょっと寒すぎる・・・


 来た道を引き返します。薄日が漏れてきました。


 心が洗われるWalkingでした。

※ちなみに、雪がない12月のヒースはこんな感じでした。
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ハイドパーク 1月

2010-01-10 02:15:10 | ロンドン日記 (日常)
待ちに待った今日のジョギング。雪のハイドパークはどんな感じだろうか?と夜が明け始めると、すぐに飛び出しました。
途中、リージェント運河を横切りますが、完全凍結でした。


 ただ、街中が近づくにつれてもう雪が殆ど残ってなかったので、ちょっと不安に。まさかロンドン西部はもう融けてしまったのだろうか?道路に雪は残ってませんでしたが、公園は大丈夫でした。

積雪は1,2センチというところでしたが、いつもと違う白いハイドパーク/ケンジントン・ガーデンの美しさは格別です。いつもの角度からの写真。




池はほぼ完全凍結に近い状態。




 池の遊泳エリアです。昨日のBBCのニュースでは、ここからの中継があったのですが、この氷を叩き割って、寒中水泳をしている老年のイギリス人達がレポートされていました。やっぱり、イギリス人って、少し変。


池、中央部にかろうじて水が残っていて、そこで鳥たちが集まっていました。


丁度、日が昇り始めました (8:30頃)


寒いのは嫌ですが、雪化粧した風景はとても好きです。

※昨年(2009年)12月のハイドパーク
 (もう観覧車は解体されました)

※昨年1月のハイドパーク
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ST MARTIN-IN-THE-FIELDS教会のCafe

2010-01-09 08:46:52 | レストラン・パブ (in 欧州)
※やっと長かった2010年第1週が終了。年始早々この調子だから、今年は相当、仕事せなゃあいけんかもなあ~。それにしても、この一週間、ロンドンというかイギリス全体の冷蔵庫状態が続いています。ホント、寒い。スキー場に来たようです。週末、元気があれば、ちょっとロンドンの外に出かけようかとも思っていましたが、ちょっとおとなしくしていた方がよさそうです。

 さて、今日は花の金曜日ということで、仕事はほどほどに切り上げ、一週間の憂さ晴らしに絵でも見に行こうかと思い、トラファルガー広場まで行きました。その際、立ち寄ったCaféをご紹介します。ナショナル・ギャラリーに向かって右手にそびえたつ、ST MARTIN-IN-THE-FIELDS教会。その地下にあるCafeです。

 教会の地下なので、その構造をそのまま活用しており、ダイニングルームはとっても落ち着いた雰囲気があります。


 メニューはサンドウイッチ、サラダやキッシュなどの前菜系からスープ、魚料理、肉料理などメニュー豊富です。カフェテリア方式だから、見て自分が食べたいものをそのまま頼めばよいので、分かりやすいです。

 今日、自分が食べたのは魚料理。とはいっても、フィッシュ&チップスですが・・・。それでも驚く勿れ、衣はサクサク、魚の身はジューシーでホクホク。とてもおいしかったです。値段も8ポンドしませんですから、かなりお手頃価格。お勧めです。

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とある駐在員の愚痴

2010-01-08 09:41:00 | ロンドン日記 (日常)
正月明けの第一週とは思えない忙しい今週です。雪も積もっているし、会社休んで雪景色のイングランドをぶらつきたいぐらいの思いなのに、とてもそれどころではありません。

駐在員の性でしょうが、東京の本部と現場の板挟み状態がこのところ続いています。私も本部にもいたことがあるので、本部の言いたいことは痛いほど分かるのですが、でも現場は違うんですよね。現場は、社員の9割以上がローカル社員だから、彼らにやってもらわなければ何も業務は進まないのだけど、本部の要求内容やレベルがあまりにもローカル社員の理解の範疇を超えているので、ただただ間に挟まれる駐在員は頭を悩まし、帰宅が遅れるわけです。

別にどちらかが間違っているわけでなく、双方とも言っていることは一理あるのでさらに始末が悪い。まあ、その間を取り持つために我々駐在員がいるので、愚痴ってる場合ではないのですが、それでもいろんな意味で結構疲れます~。
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ロンドン 雪の日

2010-01-07 08:27:41 | ロンドン日記 (日常)
 昨夜の天気予報ではロンドンは大雪。朝起きたら、積もるには積ってましたが、期待したほどではなく、地下鉄もバスも平常運転。「明日は会社に来れないから、自宅勤務ね~」と話していたのに、少々がっかり。

 朝の通勤路はこんな感じでした。これでも朝7:00です。


 それでも、テムズ川沿いはとっても綺麗でした。これは7:45。






 日中も大雪の予想は、実は小雪。帰路の様子はこんなかんじです。(現地時刻23:05)




 明日も寒いようなので、凍結注意です。
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グロービス著 山口英彦執筆 『法人営業 利益の法則』 ダイヤモンド社

2010-01-06 07:02:29 | 
 ※ここ数日、ロンドンは相当の寒さが続いています。明日はロンドンも大雪の予報が・・・。年々寒さに弱くなる私は、ユニクロのヒートテックさまさまです。さて、お正月に読んだ本を一冊ご紹介・・・

************************

 去年はあまり本を読めなかった。英語の本は眠くなるし、日本語の本はあまり持ってきていない上にあまり読む気にもならなかった(まさに「書を捨て、街に出よう」の気分でした)。特に、ビジネス書は昨年は2冊しか読んでいない。一昨年まではビジネス書は月2冊ペースで読んでいたので、いきなり12分の1に減ったことになる。

 多少、なんとなく世のビジネスセオリーの流行り、すたりに疎くなったなあという感覚はあるが、意外とあまり読んでも読まなくても変わらんもんだという感覚もある。本を読むより、よっぽど毎日の異文化職場環境で起こる毎日の珍事のほうが面白いし、勉強になるからだろう。

 ただ、やはり時として、日々の経験をある程度抽象化し、知識化、ノウハウ化し、かつプラスαの付加価値をつける作業というのは人それぞれの進歩のためには必要で、それが自力でできる人は自分で本を書けばいいし、自力でできない人は、書籍を通じて他人の知見を自らに応用するのが早道だ。

 前置きが長くなりましたが、本書は自らの営業体験や職場の営業活動を振り返るに絶好の助けとなる本です。なかなか一般化しにくい法人営業の世界を、「顧客のつかみ→顧客との関係を深める→利益を生みだす→再現性のある仕組み作り」の枠組みで説明します。各々冒頭に、ケーススタディを組み入れることにより、単なるノウハウ集に終わることなく、現場の具体的課題を踏まえた上での「利益の法則」を解説するという点でも非常に役に立つ本です。

 営業マン、営業管理者、経営者、いずれの視点でも役に立つことは間違いないと思います。 
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ウォレス・コレクション

2010-01-05 06:26:06 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
※今日は仕事始め。日本の職場では、仕事初めはまだお屠蘇気分が多少残ったまったりした日ですが、こちらではあまりそういったことはなく、せいぜい"Happy New Year! How was your holiday?"ぐらいで、週末の連休が終わったぐらいの雰囲気です。形式的とはいえ、日本のように社内外のいろんな人に年始のあいさつをして回るのも、気分が変わるし、そういえば、前の職場では神田大明神に商売繁盛の祈願に皆ででかけていたのになあ~。私なんかは少し寂しい気分。

 さて、連休最後の昨日の3日はウォレス・コレクションへ出かけました。ウォレス・コレクションは、貴族の館がそのまま美術館になっており、もともとはその貴族の所蔵品であったものが、国に寄贈され展示してあります。オックスフォードストリートのセルフリッジ・デパートの裏にありますが、閑静な住宅街にある大邸宅は昔の貴族の暮らしぶりを思い起こさせるものです。


 中に入ると、外見以上にきらびやかなつくりや部屋・部屋にまずびっくり。そして、部屋の中には、絵画のほかにも、皿、時計、宝石と言った美術品が一杯に展示してあります。これが代々で集めた来たとはいえ、個人の収集品というのだから、その富の桁違いさに驚くほかありません。


 絵はロココ調のフランス絵画が中心で、私の趣味とは少し異なりますが有名なブーシュの「ポンパドゥール夫人」やフランツ・ハルスの「笑う騎士」とかも置いてあり、見所満載です。

 日曜日の午前中ということもあってか、館内はまだ人もまばらでゆっくりと鑑賞することができます。マイペースで、こうした贅をつくした部屋をぶらついていると、自分自身が非常に贅沢な気分に浸ることができます。

 あと、併設のCafe&レストランがお薦めです。フランス料理のCafeとレストランが中庭にあり、Cafeのほうは手頃な値段で、フランス料理の小品を頼むことができます。天窓がついた非常に明るく開放的で贅沢な時間が流れる空間で、これがセールで沸き立つオックスフォードストリートの裏にあるとはとても信じられない思いです。


 それにしてもこの年始は美術館、博物館に良く通いました。企画展を除いては皆、入場料が全て無料というのは、本当に素晴らしいです。まあ、誰かがどこかでコストを負担しているわけですが、このインフラとしての美術館・博物館の充実度、アクセスのしやすさは、イギリスが世界に誇るべきものだと思います。
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大英博物館 モンテスマ アステカの支配者展 "Moctezuma: Aztec Ruler"

2010-01-04 03:39:25 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 新年の連休で久しぶりにゆっくりする時間を過ごしています。半日、街に出かけて、半日家でくつろぐというペース。こんな日々がずーっと続けば、何と楽な日々だろう。

 2日の昨日は、大英博物館へ以前から気になっていた"Moctezuma: Aztec Ruler"展へ出かけました。アステカ帝国最後の支配者モンテスマの時代(1502-1520)を振り返り、その祭事的、軍事的、政治的な役割がアステカ帝国の文明に及ぼした影響を検証するという企画です。昨年の9月末からやっていたのですが、なかなか足を運べず、今月24日で終了するため、駆け込みでの見学です。

 非常に良くできた特別展でした。全体をアステカ帝国の地理的説明、モクテスマの政治的役割、宗教的役割、軍事的役割、そしてスペインによる征服と5つの大きなテーマに分け、当時の遺品を展示しています。会場自体も当時のアステカの雰囲気を再現させるような工夫(大パノラマスクリーン、効果音など)が施されており、あまり当時のこのエリアの歴史には詳しくない私でも、とっても興味深く見ることができました。

 1500年という年代を考えると遺品の中には決して洗練されたものには見えないものもありますが、現在のメキシコシティに巨大な宮殿を持つ都市が栄えていたというのは驚きであり、想像力を掻き立てられます。

 大英博物館では常設展の見学は無料なのに対し、この特別展は12ポンドという結構良い値段がするのですが、会場は朝一番であるにもかかわらず、そこそこの混雑で、見学者も一様に個々の展示品に見入っていました。私も2時間かけて、英国初展示と銘打った展示品の数々を鑑賞させてもらいました。少し、賢くなった気分です。それにしても、当時のスペイン人はひどい連中です。

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ロンドン塔 鍵の儀式 (Ceremony of the Keys)

2010-01-03 02:46:54 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 大晦日の夜、ロンドン塔で行われている「鍵の儀式(Ceremony of the Keys)」を見学に行きました。

 これは、毎夜、the Chief Warder (所長?警備長のような人?)がロンドン塔のゲートの鍵を閉めて廻り、最後に全ての鍵を閉めたところでトランペットが閉めのファンファーレを演奏する一連の儀式です。なんと700年も続いているとか。

 無料で見学できますが、2か月ぐらい前までに予約が必要で、10月末に申し込みいくつかの希望日から、何故か大晦日に割り当てられました。

 当夜は9時半に集合します。30名ぐらいの観光客がいましたが、氷点下を下回るかと思われる寒い夜でした。ロンドン塔の守衛の人から解説を聞き、実際の儀式は9時53分から10分ぐらいの儀式でした。とても厳かな雰囲気の中の儀式で、これら1300年から続いているというのも不思議な感じがします。寒空の中に響き渡るトランペットの音が印象的でした。

 儀式自体は写真撮影厳禁でしたので、その前後に撮った写真をご紹介します。

※クリスマスシーズンはロンドン塔の堀にスケートリンクが設けられます。ロンドン塔の暗さ、スケートリンクの明るさ、月明かりの薄明かりのコントラストが印象的でした。


※タワーブリッジのライトアップが美しいです


※儀式前に行われる儀式についての説明


※儀式前のロンドン塔の中。静かで、団体でいなかったら少し怖いかも。道の先に歩兵の影が見えます。
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元旦 ジョグ初め

2010-01-02 00:45:14 | ロンドン日記 (日常)
 あけましておめでとうございます。ロンドンも日本に9時間遅れて新年となりました。

 元旦の今日は、本当に久しぶりに雲ひとつない快晴の天気です。一体、何日ぶりの快晴でしょうか。東京の元旦のような天気です。昨夜軽い雪が降ったようで、家々の屋根や道路の一部は薄く雪化粧ををしており、雪の白と空の青がとっても美しく相互を輝かせていました。

 昨夜は少し夜更かししたので、今日は朝は遅めに起きて、さっそく走り初めをしました。クリスマス休みの時に食べてばかりいたので、体が重い、重い。40分程で切り上げましたが、朝日がとても綺麗でした。初日の出を拝んで、いくつか願い事をし、いよいよ2010年が始まりました。

※写真は今朝走ったリージェントパークの風景です。


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