以前もやりましたが、以前ローカルに作ったものがイマイチの出来だったので全く新しく作り直すことにして、城山湖で調整を行いました。
エレメントも長め。給電部のコンデンサー(同軸ケーブルで代用)も大きめにしておいて作業を開始。
エレメントは50センチ程度長くしておいて、コンデンサーは40pF程度になるはずのところ、80pF程度からスタート。
つまり40センチの1.5D-2Vを2本平行にしたものを使いました。
アンテナアナライザ AA-54でこの状態でのディップ点を探します。26MHz台半ばにありました。
ここでのSWRの落ち具合をよく見ておきます。AA-54はグラフで表示されるため、非常に分かりやすいです。
エレメントと給電部の共振周波数がえらくズレているはずなので、やはりSWRは高い。3くらいまで落ちていません。
最初にコンデンサーを切り詰めていきましょう。そして結果を見ていきます。
エレメントは全くいじっていないのに、SWRが最も下がる周波数が高い方にかなり動きました。
コイルとコンデンサで構成された給電部はいわゆるチューナーなのです。だからSWRが下がる周波数が変わるんです。
切り詰めるごとにディップポイントは周波数が高い方に動きつつ、SWRも下がっていきます。
SWR切り詰めると改善方向に向かっています。このまま切り詰めていきましょう。
ついにSWR1.0近くまで落ちるポイントまで来ました。27MHz台前半です。
さらにわずかに切り詰めてみると、SWRが高くなりました。今度はエレメントを詰めないといけません。
一度この最下点ポイントをオフバンドで出しておくのが調整のコツです。
ここからはエレメントを詰めてはコンデンサを詰を繰り返し、SWR最下値を維持しながら目的の周波数、今日は28MHzAM用の28.3付近を狙います。
エレメントの調整では変化は少ないのですが、コンデンサーは1mm切り詰めてもかなり変化します。
エレメントは後から伸ばせるように折り返して撚線状態にしました。
最後はエレメントを若干伸ばしていい感じになったので完成。
このアンテナは超ハイインピーダンスなアンテナを給電部でマッチングしているため、フルサイズでありながら帯域が狭いのが特徴です。
最下点を追い込むとSWRは1.0近くまで追い込めますが、そうするとさらに帯域が狭くなる傾向があります。それでもプラマイ150kHzはSWR1.5以下をキープしているので28MHzAM用としては十分です。
調整は大成功。よかったよかった。Eスポシーズンで活躍してくれることでしょう。