譲っていただいたアンテナ、早速テスト運用してみました。
ルーフにはシステムキャリアが付いていて、塩ビパイプのジョイントを取り付けています。
ここに塩ビパイプを挿せば簡易なマストになるわけです。
異常な車ですね。(走行不可です)
アンテナはラディックスのRD-0721です。安く譲っていただいたのですが値段を見ると結構高級品です。
重さは2.4kg。給電部を含めると3.1kg。かなりしっかり(ずっしり)したアンテナです。
塩ビパイプ、ジョイントだとギリギリです。(風が強かったらやらないレベル)
地上高が低すぎてデータとしては不適ですが、ちゃんと同調点、くっきり出てます。
7MHzはカタログでも帯域15KHzとあるとおり、めちゃ狭いです。
実はこのアンテナはコイルの途中にハットエレメントがあり、理論上かなりトップ寄りのセンターローディングとなるので、高効率なのですが帯域が犠牲になっています。
ベースローディングのRDE40では帯域20KHzとなっていますが、たかが5KHzとはいえカーブの形はかなり緩くなるので、だいぶ特性は変わります。
LDGのオートチューナーでバンドの端から端まで試しにチューンしてみたところ、ちゃんと使えましたのでOKです。
(電圧給電アンテナは難しいですが、この手のアンテナならチューナーで無理やり、をやってもバンド内一箇所落ちていれば実用上ほとんど影響なく交信できます。)
21MHzの方は、それはもう、べた~~~~っとSWRが低くて対照的でした。短縮はされているようですが実力十分です。
ハットエレメントが3方向に出て地面に寝かせることが出来ないので、塩ビパイプごとフェンスに立てかけて調整をしましたがこれはちょっと面倒でした。
垂直系のアンテナと比べると、送信中にIC7000Mの表示がほとんど暴れないことに気が付きました。
垂直系は不平衡ですし、アースの良し悪しがとても影響します。いろんな輻射があるのでしょう。少なからずリグやコントロールパネルに影響があるのでしょう。
ダイポールなどの平衡アンテナはバランで平衡-不平衡の整合を図っていれば接地形アンテナと違ってアンテナ本体で完結しているので良いのでしょう。
今月のCQ誌にアパマンハイパワーの記事がありましたが、平衡に関して徹底した取り組みがなされていて、これがインターフェアを最小にするのに重要である、と書かれていて、なるほど納得しました。
7MHzでは3,7,8エリアと交信、21MHzはEUが聞こえていたのでCWでCQを出してみましたがRBNには出ませんでした。
今度はタイヤベースとマストを使ってもう少し地上高を稼いで試してみます。