タイトルが長くなってきました。
IC7610の直行検波信号を利用したHDSDRにその出力を利用したCWSkimmer、さらにCWSkimmerから出力されるコールサインと周波数情報をCTestWinで受けて、クリック一つでQSYするという仕組みでした。
何と170KHz幅で聞こえるCWから、ごっそりCQを出しているコールサインを集めてきます。
これまでと異なる点は、HDSDRのウォーターフォール画面、CWSkimmerのウォーターフォール画面をクリックしてもリグの周波数は変わってくれず、リグの周波数を変えてくれるのはCTestWinのコールサインリストをクリックしたときだけ、という動作になります。
HDSDRとCWSkimmerはリグ本体のVFOダイヤルの影響は(バンド内に居る限りは)影響を受けず、自由に回して問題ありません。なのでウォーターフォール上に気になる局が見えたら自分の手でダイヤルを回すか、CTestWinのコールサインリストでこれかな、というコールサインをクリックするとQSY出来る、という感じになります。
コンテストでは未交信の局を選んでは呼び、選んでは呼び、になるので、このコールサインリストが役に立つのです。(CQではない局がリストアップされることもあるのでそれはそれで邪魔なのですが)
さて、前回の2つのソフトを組み合わせるほうではCWSkimmerの受信幅は24KHz幅でした。
この受信幅の差はどこから来るのか疑問でした。
7610は直行検波信号をパソコンに送っているだけです。サウンドカードも限界のとても人間の耳には聞こえない領域、192KHzまで広げるという点では共通です。
違いはCWSkimmerの設定にありました。
CWSkimmerが想定しているSDRソフトが SoftRock なのか SoftRock-if なのかの差でした。
SoftRock のほうはCWSkimmerが受信周波数を連動する機能が無く、手入力でHDSDRの受信周波数とイコールに設定いないとといけない。その代わり広い周波数をゴッソリ拾える。バンドチェンジごとにやり直しという不便さがある。
SoftRock-if のほうは受信周波数と連動する機能があり、バンドを変えてもついてくる。CWSkimmerからリグ(HDSDRのこと)の周波数をコントロールできる、HDSDRの周波数が変わればIC7610も連動して変わる(ようにセッティングしておく)。ただし帯域は24KHz(十分広い)。
関係がわかってきました。
IC7610から見たら、VFOをコントロールしているソフトがHDSDRなのか、CTestwinなのか、という違い。
CWSkimmer自身もCATコントロール機能があるのでIC7610をコントロールできます(画面上の信号をクリックするとQSY)が今回はこれは使いません。
なぜかこの機能とIC7610は相性が悪く、CWのシフトがUSB側にしていてもLSB側に変わってしまったり、CI-Ⅴのトランシーブオンがオフになってしまったりしてしまうのです。これで私はCWSkimmerをあきらめた程です。折角7610側でUSBケーブルに出すオーディオ信号にIFを選べてフィルターオフ状態の信号が使えるのに・・・。CWSkimmer側の改善で治るのか、7610側の改善で治るのかわかりませんが。CWSkimmerの設定にRig1とRig2があるのですが、使っていないほうであってもここで7610を選択すると異常が起きます。
HDSDRを利用した場合、CWSkimmerから見たリグはKenwoodタイプとなるため、7610へ悪さをしなくなるので助かります。
一応ICOMさんから提供されている使い方はある程度網羅出来ました。
常時HDSDRやCWSkimmerを使うわけでも無く、これら3通りの使い方のうちどれをデフォルトにするか、変える時は何をどうセッティングするのか、3つのソフト以外にもサウンドカードやポートをコントロールするソフトも起動しないといけません。きちんと表にしないと難しいことは確かです。