ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

虐待

2012年10月03日 | カウンセリング
広島で、小5の女の子が、暴行死というショッキングな事件。
「ゴルフクラブで殴打した。やりすぎた。」と、母親が供述しているそうだ。

 広島県府中町の無職、28歳の母親が、
小学5年の唯真(ゆま)さん(11)を暴行して死なせたとして
傷害致死容疑で逮捕された事件で、
県警は2日、司法解剖の結果、死因は後頭部のくも膜下出血と脳挫傷による出血性ショック死だったと発表した。

練習用ゴルフクラブ(長さ約55センチ)の硬質ゴム製のヘッド部分で
頭を強く殴ったとみられる。
また、捜査関係者によると、堀内容疑者は
「うそをつくから、しつけのためにゴルフクラブで殴った」
と動機について供述を始めているという。

 母親は、1日午前11時ごろ、自宅で唯真さんの頭や腹を殴ったり蹴ったりしたとされ、
唯真さんは約3時間半後に死亡した。
母親は、午後2時ごろ、車で移動中、唯真さんの異変に気付き、交番に届けた。
捜査関係者によると、車に乗る際には唯真さんは意識があったとみられ、
車内で容体が急変したらしい。

 県警によると、唯真さんの腹部や背中など上半身の服で隠れる部分に、
今回の暴行より前にできたとみられる相当数の打撲痕が確認された。
この母親が以前から虐待を加えていた可能性が強いとみて、
捜査を進めている。

虐待は、止められるんです。
自分のストレス、イライラ、不安などを
子どもに当たっているのだから、
虐待する親のカウンセリングが必要です。
虐待までしていなくても、もし、イライラして当たっていると気付いたら、
早めにカウンセリングを受けると、良いです。
子どもの頃、自分も虐待を受けていた母親も多いです。

そして、親に虐待を受けた人、当たられて育った人、
あなたたちは、何にも悪くない。

もちろん、亡くなってしまった唯真さんも…。
こうした悲劇を防ぐためにも、近所の人、学校の先生、子どもに関わる全ての人が
子どもたちのちょっとしたサインに
気がつき、手立てを講じてあげましょう。
繰り返し起こる虐待死。

子どもの命は、戻らない…悲しい現実に、
私たち大人は、早く目を冷まし、母親を責めるだけでなく、
ストレスを減らす支援をしなければならない。


コメント (6)
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奇跡の人

2012年10月03日 | メッセージ
素晴らしい言葉たちを残したヘレン・ケラーの映画を見ました。

三重苦のヘレンケラーは、幼い頃、
両親の哀れみから、
わがまま放題に甘やかされ、
まるで猿のように躾もされていない状態でした。
とうとう、手のつけられないくらいになって、住み込みの教師を依頼します。


自らも弱視のサリバン教師が派遣され、
野生児のような目も見えない、耳も聞こえないヘレンケラーに
食事のマナーと物に名前があることを
粘り強く体当たりで教えます。
その姿は、圧巻!
反抗期の子どもに、いけないことはいけないと
教える覚悟を教示しています。

ヘレンケラーが人生に光明を見い出す姿と
サリバン先生の揺るがない気迫に感動しました。

また、ヘレンケラーの頑固なお父さんに
抑えつけられていたお兄ちゃんが
反抗し、ぶつかって行く姿も気持ち良いです。

ブロードウェイの演出者アーサー・ペンが監督。
アカデミー主演女優賞、助演女優賞を受賞した1962年「奇跡の人」



モノクロですが、
全ての親、先生、教育関係者に見て欲しい作品です。

最近の日本に欠けている父性の大切さを教えてくれます。

一人っ子政策の中国でも、
躾のなってない若者が増えているそうだけど、
日本でも、親も先生も近所のオヤジさんも優しくなり、
怒られてない子どもが増えて、
叱らないことによる弊害が、増える気がします。
怒られないようにオドオドするとか、
注意されただけで、会社にいけなくなるとか、
逆に、自己愛的で、傲慢で、思いやりがなかったり…。


こんな時だからこそ、私たちは、サリバン先生から学びたい。

奇跡の人は、サリバン先生なのかも?

すごいと思ったのは、サリバン先生が、
目も見えない、耳も聞こえない子どもに
良くない行動、悪い行動を教える時、

表情を触らせて感情を教える場面。

そして、考えさせられたのは、

物に名前があることが分かってから、

ヘレンケラーとサリバン先生の心が通じた所。

確かに、赤ちゃんには、母親参照機能があり、
母親の表情で、良いことか、悪いことかを判断する。

また、お母さんがイスを指さして「イス」と言えば、
赤ちゃんは、その物が「イス」と分かる。
そして、私たちは、アメリカで、
イスを指して「chair」と言えば、「chair」と分かる。

言葉を理解することは、人の心を理解することに
必須条件だということを
改めて知った。

サリバン先生は、なかなか物と名前の繋がりを理解できないヘレンケラーに

share the wordsという表現で
「言葉を分かち合いたい」
と、言っていた。
コメント (2)
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