ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

学ぶ力

2019年11月15日 | こころの子育て
内田樹(たつる)さんの「学ぶ力」という文章があります。

子どもの学力が低下していると言われているのを受けて
「学力」とはについて書かれています。

内田先生が、中学二年生用の国語の教科書のために書き下ろしたものだそうです。


ここに挙げてある3つは、
私たちの生涯学習、自己実現に必要なエッセンスがまとめられていると思ったので、
一部転記させていただきます。

***
「学ぶ力が伸びる」ための第一の条件は、自分には「まだまだ学ばなければならないことがたくさんある」という「学び足りなさ」の自覚があること。
無知の自覚といってもよい。これが第一です。

「私はもう知るべきことはみな知っているので、これ以上学ぶことはない」と思っている人には「学ぶ力」がありません。
こう人が、本来の意味での「学力がない人」だとわたしは思います。
ものごとに興味や関心を示さず、人の話に耳を傾けないような人は、どんなに社会的な地位が高くても、有名な人であっても「学力のない人」です。
 第二の条件は、教えてくれる「師(先生)」を自ら見つけようとすること。

 学ぶべきことがあるのはわかっているのだけれど、だれに教わったらいいのかわからない、という人は残念ながら「学力がない」人です。
いくら意欲があっても、これができないと学びは始まりません。

 ここでいう「師」とは、別に学校の先生である必要はありません。
書物を読んで、「あ、この人を師匠と呼ぼう」と思って、会ったことのない人を「師」に見立てることも可能です(だから、会っても言葉が通じない外国の人だって、亡くなった人だって、「師」にしていいのです)。
街行く人の中に、ふとそのたたずまいに「何か光るもの」があると思われた人を、瞬間的に「師」に見立てて、その人から学ぶということでももちろん構いません。
生きて暮らしていれば、至る所に師あり、ということになります。
ただし、そのためには日頃からいつもアンテナの感度を上げて、「師を求めるセンサー」を機能させていることが必要です。

 第三の条件、それは「教えてくれる人を『その気』にさせること」です。

 こちらには学ぶ気がある。
師には「教えるべき何か」があるとします。条件が二つ揃いました。
しかし、それだけでは学びは起動しません。
もう一つ、師が「教える気」になる必要があります。

(中略)

 「学ぶ(ことができる)力」に必要なのは、この三つです。繰り返します。

 第一に、「自分は学ばなければならない」という己の無知についての痛切な自覚があること。

 第二に、「あ、この人が私の師だ」と直感できること。

 第三に、その「師」を教える気にさせるひろびろとした開放性。

 この三つの条件をひとことで言い表すと、「わたしは学びたいのです。先生、どうか教えてください」というセンテンスになります。
ブログ 内田樹研究室より引用

http://blog.tatsuru.com/2011/09/02_1151.html
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講演の感想です

2019年11月15日 | 講演です
講演会のアンケートを頂戴しました。

役員のみなさん、お世話になりました。

研修、講師決め、学校や講師とのやり取り、広報、会場の準備などなど。

本当にお疲れ様でした。

感想を読ませていただき
講演活動へのパワーになると思いました。

ありがとうございます。

一部、抜粋して感想を転記させていただきます。

***
・先生のお話しされている間、涙が出っぱなしでした。
子どもの気持ちに寄り添うことがとても大切だと改めて気付かされました。 
素敵な講演会をありがとうございました。

・心がとっても軽くなるお話をありがとうございました!
子どものありのままを受け入れる
子どもの感情を受け入れる
ちょっと手を止めて、日々、心に留めて実践してみようと思いました(^^)
来年もぜひ、お話伺いたいです。

・行動や態度だけで判断せずに、自分自身も含め、
本当の心の声に耳を傾けることが大切なんだなぁと思いました。

・今まで子育てをしてきて、いろいろ悩むことも多かったですが、子どももいろいろタイプがあるんだな…。
そして、子どものイヤイヤを受け入れてみようと思いました。
私も、まず朝起こすことから怒ってばっかりで、もう少し共感をしてがんばってみようと思います。

・ちょうど、子どもの自尊感情や自己肯定感について知りたい、学びたいと思っていた矢先の今日の講演内容で、ドンピシャでした。
子どもが安心できる場所は私の本だと思ってはいましたが、
不安な面もありましたので、今後、子どもの感情、存在そのものを受け入れ、イヤイヤ受け入れ、実践していきたいと思います。
私も、180度人生が変わりそうです!!
有り難うございました。

・いつも感情に任せてどなりちらしています。
私がこの子だったら、こんなお母さん嫌だなぁと思いつつ、感情を抑えられません。

でも、私の方が大人なので、このような講演会で勉強して上手に感情や子どもたちと向き合えるようになりたいです。

・大変面白く、楽しい講演会でした。
自身や子どもに、また父との関係性にも大いに役立つ内容でした。
もっと話を聞いてみたいと思いました。

勉強して深く知り、家族関係を良くしていきたいと思います。

・あっという間の2時間でした!
感情のコントロールは我慢することではなく、吐き出すことだと知ることができました。

今日からたくさん「ありがとう」「大好き」そして共感をたくさんたくさんしたいと思います。
自分のこともたくさん褒めたいと思います!

・今回の内容は、これからの子育てにとても役立つものだと思いました。大変有意義でした。

・とってもわかりやすくて良い講演会でした。役員さん、ありがとうございました。

・今日の講演を聞いて、これからは子どもの感情をきちんと受け止めてあげようと思いました。

自分の気持ちに蓋をせず、素直に生きていきたいなと思いました。
どうもありがとうございました。

・今日は、今まで知らなかったことが知れてよかったです。

実践法を聴ける講座は、初めてでためになりました。早速実践してみたいです。

・上の子にあんまりかまってやれないので、もう少し時間を作っていきたいなと思いました。

私自身、子育てがうまくいってなくて、イライラしていたのですが、もっと自分の感情を出したほうがうまくいくのかな?と思いました。

・今回、先生の講演会は2回目でした。
改めて家族での役割、子どもや夫への対応、考え方を見直す機会となりました。
本日、また参加できてよかったです。

・以前友人にひまわり先生の講演いいよと聞いていたので聞いてみたく参加いたしました!!

普段、主人は帰りが遅く、ほぼ1人で子育て!!
自分を見失っていたので、今日の公演聞けて本当によかったです。

・「抱っこ、ギューは心の栄養剤」…
高学年の息子でもぎゅっとしてあげると安心することがあるようです。
先生のお話とても共感できました。
ありがとうございました。
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