木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

姫重三段 再び朱漆塗り

2010-04-20 20:59:48 | 
姫重の内側の朱漆塗り
ブツがひどかったので研ぎ直して塗り直すことにしました。


今回用いたのは、日華の本朱、いわゆる銀朱です。
漆は艶の良い素ぐろめ漆。そのままでは発色が悪いので、活性を殺したものを80%混ぜました。
朱の量も多めにして、混ぜる、と言うより、ヘラの弾力性を使いひたすらこねました。
銀朱というと毒性が気になるようですが、通常の使い方では安全性に問題は無いとされています。


だいたい良いようです。


これを吉野紙で漉します。


研ぎ直した姫重の内側に塗りました。


こちらは蓋。
ちょっと漆が足りず、刷毛の調子ももう一つでしたが、なんとかのばして塗りました。


漆風呂へ入れて乾かします。銀朱は重く沈むので、裏返しにして乾かします。
また、ゆっくり乾かすために湿度はあまり上げてありません。

暫くして見ると、やはりブツが・・・・。
こうなれば、あとは、「気にしない」か「あきらめる」かのどちらかしかありません。

コメント
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