木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

こちらも「お盆」

2010-08-17 22:05:16 | 木工
こちらは刳り物のお盆。
シンプルなデザインにしました。

ルータによる粗彫り。2種類のテンプレートと2種類のビットを使いました。
作業中の写真を撮り忘れたので、掃除が終わった後で再現。
作業中は集塵機や掃除機を使っても、作業台も床も服も削り屑だらけになります。


内側の粗彫りが完了。きれいに見えますが、やはりルーターで削ると削り跡は荒いですね。


外側は、糸のこ盤で荒取りした後、鉋で輪郭を削り出します。


隅の丸みは刳り小刀で削って仕上げます。


外側は、輪郭に沿ってルーターで粗彫りした後、鉋で仕上げます。


最後に面取りをして木地が完成。
本当は最初から鑿で手彫りをしたかったのですが、時間の関係でルーターで粗彫りしてしまいました。
楽しみが半減してしまいましたが、手彫りはまたの機会に楽しむこととします。
今回2種類の大きさの盆を、それぞれ栗と栃で作ってみました。


捨て刷り。生漆をたっぷり吸い込ませました。
1週間ほど乾かしてから水研ぎにかかります。
作品展まであと5週間になってしまいました。
コメント (4)
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