木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

和うるしの器展

2010-08-25 22:38:52 | 木工
昨日の几帳台。捨て摺りの前に空研ぎをしました。

まずベビーサンダーで鉋の刃跡が取れる程度まで軽く研ぎます。あまり研ぎすぎると形が歪んでしまいます。


後は手で研ぎ残った鉋の刃跡を取り、丸みを整えていきます。


最後は、丸みを手のひらの感覚で見ながら研ぎ上げます。
捨て摺の前の空研ぎは、普通はしないのですが、丸棒の場合、鉋の刃の跡を漆を含んだ状態で消すのはとても大変なので、この段階で丸みを仕上げておきます。


捨て摺り完了。風呂に入れて乾かします。向こう側に見える板はテレビ台の地板。
長すぎて風呂に入らないので、そのまま乾かしています。
風呂の中は捨て摺りをした部材でいっぱいになりました。明日から研ぎをはじめます。

今日は、午後からの漆教室の終了後、高島屋で開かれている「和うるしの器展」に行って来ました。

香川県で国産漆のみを使って漆器を作られている、「和うるし工房あい」さんの作品展です。

ブログでは時々拝見し、漆の植栽までされ、日本産漆のみを使って制作されていることにとても興味を持っていました。


会場には、器やスプーン、箸、アクセサリーなど、漆の肌合いが実に美しく、また使い良さそうな作品がたくさん並べられていました。
工房を主宰する松本さんにいろいろお話をお聞きすることができました。
同じ日本産の漆であっても、その産地、その年の気候、掻き手などにより様々な表情があること、その特徴を生かして塗られた漆の表情、艶や肌合いの違いなど、実際に見せていただきとても勉強になりました。
やってみたいことがまた増えました。
松本さんありがとうございました。

コメント
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