木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

几帳台

2010-08-24 20:58:56 | 木工
めずらしい几帳手に入れたので、几帳台を作りました。


材料は縮み杢の栃。仕口の加工が終わったところ。
これから鉋で削り出します。


こちらは脚。同じ栃ですが、赤身の少し重いところを使いました。


まず天棒の下側を丸く削り出します。ルーターで荒削りした後、平鉋のみで削り出します。


この天棒に合わせて、柱の胴付きを丸く仕上げます。


天棒の上端の削り出し。反りの部分は内丸の反り台鉋を使いました。


柱の削り出し。最終的に逆目を完全にとめて仕上げます。


部材の削り出しが完了。


脚に貫を嵌め、柱を立てて、


天棒を差して完成です。

衝立として使いやすいよう、衣桁風にしてみました。
几帳は別の棒を通して天棒に紐でくくって下げます。どんな几帳を掛けるのかは作品展当日をお楽しみに。
仕上げは拭漆です。

コメント
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