義足のソケットのトリミングライン
今年の新しい本義足
ほぼ仕上がりまして、試しばきをしております。
すると、前屈した際と左右開脚した際に、それぞれソケットが食い込む。
毎年のこと。
我が娘さん。からだが柔らかくて。
特に前屈と左右開脚は無制限な感じ。だからして普通のソケットのトリミングデザインだと皮膚に食い込むんですよね。
写真で見るとわかるかしら。
昨年のを見ると外側ソケットのデザインが大きく控えてある。
こうしてあることで、結果として二重ソケットの内側がしなりやすくなり、食い込みそうな時にしなることで対応する。
内側ソケットをあまり短くするのも、考えもの。支持がしにくいからね。
そのあたりの微妙なバランス。
それこそがたぶん、大先生の腕 なんだろうな。
昨年のこのデザインを 本人がいないところで 一発で作るんだもの。
真似出来ないんだろうなぁ。
しかしやはり
我が娘さんは。一般的な教科書通りのソケットのデザインだと、ほぼ必ず支障が出るわけで(^^;;
なんていうか。
少し、教科書通りのデザインを 汎用性が高いものにすればいいのにって思ったりする。
だってさ。
可動域が広い娘に対応したソケットデザインは、スポーツなんかをする時にも大いに有効なはず。
そう思うのだけれど。
そのわりに
大先生の書いたソケットデザインの本、あまり書店で見ないなぁ。
素晴らしい経験からくる知見と技術の結晶だろうに。
もったいない。
たぶん業界団体の中でも派閥とかあって、そういうところを突き抜けた人が出した方が売れる仕組みがないのかな。
ともあれ、ソケットデザイン
また、治してもらう相談になるんだろうな。
うーむ。
義肢製作マニュアル
田澤英二
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