Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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フレックスランジュニアカテゴリーワン 使用報告

2014-08-30 00:04:43 | 義肢装具や関連のお話
フレックスランジュニアカテゴリーワン 使用報告

2014年8月22日より27日までフレックスランジュニアカテゴリーワンを試行的に使用したので、使用報告を行う。

使用被験者  10歳両大腿義足女児 両膝離断(右足断端形状が三角錐型)
使用条件   ソケット更新直後。仕上がりとして左足ソケットはぴったり。右足は断端末から先端1/3程度は余裕がある状況。

使用したのは以下の時間。
22日 午前1時間 午後1時間
23日 午前2時間
27日 午後1時間

雑感

カテゴリーツーと比較すると、やはりバネがやわらかくて弾みやすい印象。
装着方法として、暫定でトータルニージュニアの下に装着したため、角度を目いっぱい振っても一番いい条件での装着ができず。その調整をするための部品を持ち合わせなかったため断念した。実際にはパイプのみとし、角度をきちんとつけてもっとも弾みやすい条件としたほうがよい。
弾みやすい条件とすればするほど、立ち止まっているときの不安定性が高くなるため、2歳前から義足を使用していて人並みはずれたバランス感覚を持つ被験者でさえ、困難そうであった。両大腿義足では使いこなしが難しい。
鉄道弘済会の陸上用義足に詳しい義肢装具士さんによると、弾む感じをつかむためには少しバネのひずみが小さくてわかりにくい印象のよう。娘のように先天性で弾む感覚を身につけるのが必須の場合には、大人用のバネの大きさでもっとやわらかいものがあるといいと思われるとの意見があった。
先天性例はすぐに立つことはできるが弾む感覚を知らず、走るという目標が持ちにくいためモチベーションをあげるのが難しく、後天性例ははじめにこの足部を履いて立ち上がり歩くのが至難というが非常に訓練を要すると思われる。
つまりは訓練プログラムが必須と思われるということ。
膝をつけて走る場合には、膝継ぎ手を保護するためのカバーがないと、一度膝から転んだら壊れそう。
普段膝にある程度の重量のある継手をつけて歩いているものが、この足部を使用する場合になくなるので、慣れるまで相応の慣れが必要。また、着地をするときに地面に対して体の真下に足を持ってきて、きちんとバネの力を増幅させるように姿勢を制御する訓練が必須。
小児の場合、練習が月に数回、断続的にしかできない環境が想定されるため、1月ごとでのレンタルは実情に合わない。準備を合わせて2日あたり等のレンタル料金設定ができると現実的には使用しやすい。
ある役場では、パラリンピックの選手が通常義足の更新を一回やらない代わりにバネ義足を支給することを特別に認めた例があるとのこと。どうような工夫が小児でできれば可能か。(つまりは作ったソケットを2年3ヶ月くらいはき続ける代わりに陸上用のバネ義足を支給してもらう。)
娘曰く、「はじめて「走った」って感じがした。」とのこと。
これを履いて日常の場所を歩くと、結構色んなものに滑り止めが引っかかり危ない。と楽以外で履くときにできるカバーのような靴のようなものが標準であるとよい。小児の場合にはこの足部を日常生活用につかい、カバー兼用で外靴や上靴が履けるようなカバーがあれば、普段使いの足部をこのバネ足部としてなれることが一番の近道ではないだろうか。

以上
















コメント
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