◇マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年 フランス、スペイン 100分)
原題 Les Adieux à la reine
監督 ブノワ・ジャコ
出演 レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン
◇1789年7月14日、バスティーユ襲撃、フランス革命
ほんとにこのフランス革命は、とにかく日本人は好きだ。
ていうより、世界中が好きなんだろう、たぶん。それほど、マリー・アントワネットは世の女性たちを惹きつけるものがあるんだろうけど、フランス革命当時、彼女はもちろん誰からも愛されていたわけじゃない。そういうことを考えるとなんだか人望とか人気とかいったいなんだろうって気にもなるけど、そうか、それは性別の違いはあるけど、織田信長もそうかもしれないね。
ま、そんなことより、身寄りのない孤児だった王妃の朗読係っていう発想はええよ。それが王妃の親友が召使に変装してそれを逃がすために自分は親友の身代わりになって共に逃げるなんて、いやよく考えてる。物語の設定としては実におもしろい。でも、予算の都合なのか、それとも室内劇に徹しようとしたのか、革命の迫力はほとんど感じられなかったのは残念だな。