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▽=☆

エントラップメント

2021年09月23日 02時41分00秒 | 洋画1999年
◇エントラップメント



なるほど、高層ビルのレンブラントを盗むところから観客に罠を仕掛けてくるわけね。ショーン・コネリーだとおもわせて、さらにキャサリン・ゼタ=ジョーンズを保険会社の腕っこき調査員みたいななんかわけわからん諜報部員みたいな感じに置いといて、コネリーのねぐらに乗り込んでようやく『レンブラントを盗んだの』という台詞をかましてくる。ん?彼女は泥棒なの?とかおもわせて、実は最初からコネリーを誘い出すための保険会社の偽造盗難だったって種明かしをしつつ、ふたりの関係を騙し合いの追いつ追われつにするんだ。で、地下水道を利用して黄金の仮面を盗む段にいたって正体を暴かれることで前戯は終わって、クアラルンプールの本番にいくっていう寸法か。なるほどね。こういう出だしは、とにかくおしゃれにいきたいっていう願いから出てくるんだろうけど、いつもながら、セダ=ジョーズの運動神経とリズム感の悪さが気になるんだよなあ。

ま、レンブラントの盗難があらかじめ保険会社の仕組んだものではなく、セダ=ジョーズのほんとの犯行で、国際銀行のクアラルンプール支店の鍵を手に入れるための餌になるっていう展開が、コネリーがまだまだセダ=ジョーズを嵌めてるっていうのを匂わせるのと同時に展開するとかいうのは、よく考えてる。

しかしなんとも恐ろしいことに、ラストのプードゥー駅のFBIがうんたらかんたらっていうくだりになって、前に観たことあったとおもいだした。恐ろしい。
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