Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

私の小さな旅68. とても好きなひととき

2011年09月22日 | field work
 昨日は、昼間台風が東海地方を通過していった。朝のいつもの通りの通勤は、既に激しい雨だった。
 いつもの通りの一日が始まったのだが、台風が来る日というのは、何故か楽しみでもある。周囲の風景がいつもと違う少し刺激的な1日のためだろうか。出かける用事もないので、 時折facebookで気分転換をはかりながら、 終日研究室でデスクワークであった。
 豪雨のなかを昼飯を食べにでかけ、戻ってきたら昼寝をしていた。気がつくと台風はすでに通りすぎていた。だから台風の日は好きなんだけど。
 仕事をしながら新幹線の運行状況をみると、東京-新大阪間で運転見合わせの表示。
 こういうときは、そのまま研究室で仕事をしながら泊まるのに調度良い。昔筑波大の研究室にいた頃は、そんなことをしていた。「雨脚が強いから傘なんか役に立たないですよ、それより飲みましょうよ」といって夜中の三時頃までタベリングとドリンキングだった。研究室ライフというのは、今思い出しても楽しいひと時であった。
 そこで本学の学生達の部屋にでかけたら、誰もいないではないか。誰かいれば、飲みに誘って夜は時間を気にせず多いに宴会をして本当にリゾートライフみたいで幸せな一日となったのだが。それにしても何かと大学に来ない情けない奴らであり、こういう根性無しでは、将来はたいしたことはないと確信と経験を持って言えるぜ。
 程なく、新大阪と名古屋の間だけ新幹線は、部分的に運行を再開した。雨上がりの夕焼けの中を名古屋駅に着くと、払い戻しの行列が精算所からコンコースを抜けホーム迄達していた。ホームに上がると10分ほどで「こだま」がやってきてた。なんでも5時間遅れて名古屋に着いたようである。
 従って「のぞみ」も、車中で5時間は缶詰になっていただろう。でも、新幹線の缶詰の時間を、私は経験してみたいと思う。そういうときに備えていつもパソコンとルーターと文庫本とスケッチブックと飲み物はリュックの中に入れてある。ゆっくり仕事ができて、スケッチをしたり、また疎遠になっている輩とメールできて、普段とは少し違う時間がもてるかもと想像している。だから私は乗ったら確実に座ることにしている。
 結局いつもの時間に京都に帰ってきたが、台風が通過する日というのは、非日常的な風景と静かな時間が流れていて、私には、とても好きなひとときなのである。

名古屋市萱場午後6時,2011年9月21日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正0,f5.6,1/30,i-Finish
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